「消費者金融から借金があって生活が苦しい…」といった人でも借りられる生活サポート基金の「生活再生ローン」って知っていますか?
生活サポート基金はお金の問題で困っている人の相談にのってくれたり、お金を貸してくれたりと、生活の安定化に向けてサポートしてくれるところで、特に生活再生ローンはお金に困っている人にとってとても助かるサービスです。
ここではそんな、「生活再生ローン」の概要や借入れるまでの流れ、評判について解説します。
借金があって生活に困っている人は特に必見ですよ!!
一般社団法人 生活サポート基金の「生活再生ローン」ってなに?
まずは、「一般社団法人 生活サポート基金」ってどういうところ?、「生活再生ローン」ってなに?、についてです。
一般社団法人 生活サポート基金ってどういうところ?
そもそも「一般社団法人」ってなに?といったところですが、「一般社団法人」とは、「非営利(株式会社のように利益を分配しないことを指し、利益を上げること自体には問題はなく、無償活動の団体ではない)」の法人のことです。
そして一般社団法人である「生活サポート基金」は、お金に困っている人の生活相談や生活立て直しのための資金の貸付を行っているところで、貸付事業には「生活再生ローン」や「不動産担保ローン」の2つがあります。
特に生活相談は無料となっており、例えば「借金の返済で困っている」、「数社から借り入れがあってもうどこからも借りられない」などの悩みに対して、一緒になって生活再生のための方法を検討・提案してくれます。
生活再生ローンってなに?
では「生活再生ローン」とはどのようなものなのでしょう?生活再生ローンとは、主に生活を立て直すための資金として貸し付けるもので、その目的、利用可能な人、連帯保証人の必要性、融資条件は次の通りです。
貸付の目的は?
- 消費者金融からの債務を整理するために利用
- 税金や公共料金、家賃などの滞納を整理するために利用
- 金融機関などから借入れできない場合における生活資金のために利用
- 債務整理後に、生活再建を果たせるよう自立支援のために利用
- 一時的な生活資金に利用
- 不動産の競売や給与の差し押さえをされている場合においても生活の再建のために利用(生活の再建が見込める場合)
利用可能な人は?
- 生活再生ローンの利用によって日常生活を再建できる、かつ将来にわたって返済可能な家計の見通しが確認できた人
- 助け合いの精神に支えられた貸付であることを理解し、生活の再生に向かう意思のある人
- 現在職に就いている人(無職でも収入のある家族に貸付を検討する場合あり)
- 貸金業法の適用の範囲内で借り入れをしている人(収入の1/3以内)
連帯保証人は必要?
- 返済が長期間に渡るため、連帯保証人は必要
融資条件はどうなっているの?
返済期間および返済回数 | 1か月~120か月、1回~120回 |
---|---|
融資利率 | 年12.5%以内 |
遅延損害金利率 | 年14.6% |
担保 | 連帯保証人1人以上、不動産、有価証券 |
返済方式 | 元利均等 元利一括 |
貸付限度額 | 要望に応じて |
生活再生ローンは通常のキャッシングやローンとはどう違うの?
では、生活再生ローンとキャッシングローンとの違いはどこにあるのでしょうか?確認してみましょう。
生活相談と借入後のサポートがある
生活再生ローンには、消費者金融にはない「生活相談」と「借入後のサポート」があります。
生活相談は、必ずしも貸付が前提とはならない支援となっており、状況を把握して生活を立て直すために一緒に検討・提案してくれるサービスです。
そして「借入後のサポート」とは、返済をするだけの関係ではなく、借りた後も生活再建に向かっていけるよう色々なアドバイスをくれたり支援を考えてくれたりするというものです。
融資利率が低い
生活再生ローンは慈善事業ではないため、銀行カードローン並みの金利が設定されています。
しかしそれでも生活再生ローンの融資利率は消費者金融と比べると低く、消費者金融が最大18.0%なのに対して生活再生ローンは最大12.5%と、5.5%も差があります。
生活苦に陥っている人は長期で借り入れてしまっている場合が多く、特に利率の差が返済額に大きく影響するため、融資利率が低い生活再生ローンはありがたいということができます。
審査が通りやすい
生活再生ローンはどんな人にでも貸すものではなく、「利用可能な人」にも書かれている通り、無職の人には貸し出されません。
しかし無職の人の家族が働いている場合にはその家族に融資を検討する、消費者金融の審査に落ちてしまった人でも生活再生ローンの審査には通る場合があるなど、通常のキャッシングローンに比べると生活再生ローンは審査が通りやすいということができます。
担保や連帯保証人が必要
消費者金融では、無担保・連帯保証人なしでも借りることができますが、生活再生ローンはその返済期間の長さから、担保や1人以上の連帯保証人を求められます。
この点においては消費者金融よりも融資が受けづらく、生活再生ローンのデメリットともいうことができます。
生活再生ローンとはなにか?のまとめ
このように、生活再生ローンとは消費者金融のキャッシングローンと異なり、生活の立て直しを目的に貸し出される資金のことを指します。
担保や連帯保証人は必要ですが、ブラックリストに載っていたり債務整理をした人でも借りられたりと、弱者の味方になってくれるサービスになっているため、困った時には利用を検討したいものとなっています。
貸付けできる対象者
・生活再生ローンの利用によって日常生活を再建でき、かつ将来にわたって返済可能な家計の見通しが確認できる方。
・助け合いの精神に支えられた貸付けであることをご理解いただき、生活の再生に向かう意思のある方。
・現在無職の方は対象外ですが、収入のあるご家族の方等への貸付けを検討する場合もあります。
・貸金業法の適用の範囲内。引用元:www.ss-k.jp
生活再生ローンを借りるまでの流れはどうなっているの?
では次に、実際に生活再生ローンを借りるまでの流れについて確認してみましょう。
利用の流れとは?
生活再生ローンを借りるための手続き・流れは次の通りです。
[st-step step_no=”1″]電話相談をし、面談の予約をする[/st-step]
まずは電話で相談をし、融資を受けられそうな場合には、面談を受ける日の予約をします。
[st-step step_no=”2″]面談を受ける[/st-step]
現在の状況や今後の見通しについて確認するため、面談を受けます。
[st-step step_no=”3″]ローン申込書の受付[/st-step]
申込書を貰い、所定の所に記入し提出します。
[st-step step_no=”4″]貸付の諾否[/st-step]
提出した書類などを基に、貸付の諾否について審査が行われます。
[st-step step_no=”5″]契約内容の確認[/st-step]
無事審査が通ると貸付金額や融資利率、返済額やその回数など、契約内容の確認が行われます。
[st-step step_no=”6″]貸付の実行[/st-step]
契約内容に基づいて貸付が行われます。
[st-step step_no=”7″]返済[/st-step]
契約内容に基づき、元利均等または元利一括で返済をします。
[st-step step_no=”8″]継続的な支援[/st-step]
返済時にも現状の確認や生活の立て直し状況などが確認され、必要に応じてアドバイスを受けることができます。
借り入れるまでの流れのまとめ
このように、生活再生ローンを借り入れるまでには、「電話相談⇒面談⇒申込み⇒審査…」と結構なステップがあります。
しかしその分無料相談や借り入れ後のサポートがあることを考えると、生活再生ローンを借りるメリットはあると思います。
手順はたくさん踏まなければなりませんが、生活立て直しのためと考え、順に進めていきましょう。
生活再生ローンの評判は?
ではよさそうに見える生活再生ローンの評判はどうなのでしょうか?ここでは生活再生ローンの評判について確認します。
生活再生ローンの評判は?
生活再生ローンの評判について、生活サポート基金のサイトに「利用者の声」があるのでまとめてみました。
子供の大学入学金、学費を納入することができた(50代 男性)
不動産詐欺に遭い自己破産をしたが、その翌年に息子が大学に合格。入学金や前期の授業料等の入学前納入を用意できなかった。しかし生活再生ローンからお金を借り入れることができ、無事納入することができた。
突然の病気で仕事がなくなったが、子供の引っ越し資金を借りることができた(50代 男性)
ある病気が発覚して仕事を続けるのが困難になったが、生活再生ローンを利用して独立する子供たちの引っ越し費用を借りることができ、自分たちは生活保護を受けることができた。
以前任意整理を行ったため教育ローンを組めなかったが、子供の進学費用を借りることができた(40代 女性)
以前任意整理をしたため銀行や国の教育ローンを利用できなかったが、生活再生ローンを借りることができ、子供の進学費用を支払うことができた。
自己破産し、その後毎月収入があっても毎月の返済が残っているが子供の学費を借りることができた(40代 男性)
友人の保証人となって債務をかぶってしまったため自己破産。仕事は続けることができ毎月の収入はあるが、子供の進学費用を借り入れることはできなかった。しかし生活再生ローンは借りることができ、授業料や入学に掛かる費用を支払うことができた。
生活再生ローンの評判のまとめ
このように、生活サポート基金に載る情報ではありますが、自己破産や任意整理などを行った後でも借り入れることができるようです。特に子供の学費については、親として何とかしてやりたいと思うため、借り入れができるととても助かりますね。
つまり生活再生ローンは、一般的なキャッシングローンの審査でダメだった人でも借りられる可能性のある、利用を検討する価値のあるサービスだということができます。
まとめ
以上、生活再生ローンについて、概要や借入れるまでの流れ、評判を解説しました。
「生活再生」の言葉に生活再生ローンは一見公的な支援かと勘違いしてしまいがちですが、利率からも分かる通りそうではありません。
しかし「生活の立て直し」を目的として借入前から借入後まで様々なサポート、アドバイスをしてくれるので、借金に困ってどうにもならなくなっている人は、たとえ結果借り入れることができなくても相談する価値があります。
積極的に利用して、困難な現状を打破する努力をしましょう!