家計簿アプリの広告なしは安い?主要8アプリの料金比較と課金の判断【2026年】

家計簿アプリの広告なしは安い?主要8アプリの料金比較と課金の判断【2026年】
2026年9月時点

他社アプリの料金と無料版の条件は2026年9月に各社の公式サイトとApp Storeの表示で確認したものです。統計は総務省「家計調査」の2025年平均です。料金は改定されることがあるので、課金の直前にストアの表示を確かめてください。

家計簿アプリを広告なしで使いたい、でも安く済ませたい。無料のアプリで記録を始めて数か月たつと、入力のたびに出る全画面広告や、レシートを撮った直後に流れる動画にうんざりして、こう考える人は多いです。課金すれば消えるのは分かっていても、いくらなら妥当なのか、月払いと買い切りのどちらが得なのかは、アプリごとに条件が違って比べにくいものです。

この記事では、まず無料アプリの広告が「どこに出て、何が困るのか」を種類ごとに分けます。そのうえで、広告が消える課金の月額・年額・買い切り価格を、各社の公式サイトとストア表示で確認して1つの表にしました。

最後に、買い切りとサブスクの損益分岐、そして課金する価値がある人・ない人の線引きまで書きます。読み終わるころには「自分は払うのか、払うならどの形か」が決まるはずです。

先に結論

  • 困る広告は「全画面」と「動画」。ホーム画面のバナー1か所なら、記録の手は止まらない。
  • 広告を消す費用は、サブスクなら月額280円〜590円、買い切りなら150円〜1,500円が相場(2026年9月、主要8アプリ)。
  • 同じアプリでもWeb申込とアプリ内課金で価格が違うことがある。マネーフォワード MEとZaimはWebのほうが安い。
  • 買い切りは半年以上使うならサブスクより安くなる。ただし機種変更やOSの乗り換えで引き継げるかは事前に確認する。
  • 月300円は、単身世帯の1か月の消費支出(2025年平均17万3,042円)の0.2%弱。続けている人にとっては十分に元が取れる金額。
  • 課金する価値がないのは「まだ1か月続いていない人」。続いたことを確かめてから払う。

無料の家計簿アプリで広告はどこに出るのか

「広告あり」と一言で言っても、出る場所と出方で困る度合いはまったく違います。自分が困っているのがどの種類かをはっきりさせると、払う価値の判断がしやすくなります。

種類1: 画面の端に固定されるバナー

ホーム画面やカレンダー画面の上下に、細長く固定して表示される広告です。画面の一部を占めますが、記録の操作を止めることはありません。Moneytreeのように無料でも広告を出さない(Android版は表示)アプリもあります。

種類2: 操作の合間に出る全画面広告と動画

入力を保存した直後や、画面を切り替えたときに画面全体を覆う広告です。数秒待たないと閉じられない動画もあります。記録のたびに手が止まるので、「家計簿をつける」という行動そのものが重くなります。続かなくなる原因として、いちばん影響が大きいのはこの種類です。

種類3: 自社サービスの案内

口座連携型のアプリでは、保険やカード、投資サービスの案内が通知やホーム画面に出ることがあります。マネーフォワード MEの有料プランは「広告非表示」ですが、公式サイトには自社関連サービスの案内は除くと書かれています。課金しても案内まで消えるわけではない点は、知っておくと落ち着いて選べます。

クレポン
クレポン

コンビニのレシート1枚を入れるのに、15秒の動画を見せられるのがつらいんです。バナーだけなら気にならないんですけど。

広告で本当に困ること

困りごとは3つです。1つ目は時間で、全画面広告が1回5秒でも、1日3回の入力なら月に7〜8分を待つことになります。2つ目は誤タップで、閉じるボタンの位置が毎回変わる広告は、ストアやブラウザに飛ばされてから戻る手間が増えます。3つ目は気持ちの問題で、節約のための家計簿で買い物を勧める広告を毎回見るのは矛盾を感じる、という声がストアのレビューにもあります。

逆に言えば、バナーが1か所だけで操作が止まらないアプリなら、無料のままで困ることはほとんどありません。困っているのが種類2なら、課金か乗り換えの判断に進みます。

広告が消える有料プランの料金比較(2026年9月)

主要な家計簿アプリで、広告を非表示にできる課金の価格を並べました。各社の公式サイトとApp Storeの「アプリ内課金」欄で確認した数字です。

アプリ無料版の広告広告が消える課金月額年額
マネーフォワード ME表示プレミアム(スタンダード)Web 540円/iOS 590円Web 5,940円/iOS 6,490円サブスク
Zaim表示プレミアムWeb 440円/アプリ 480円Web 4,378円/アプリ 4,800円サブスク
Moneytree非表示(Android版は表示)Grow(予算・レポート機能)Web 390円/アプリ 430円Web 3,900円/アプリ 4,300円サブスク
おカネレコ表示バナー広告非表示機能なしなし買い切り 150円(iOS)
らくな家計簿表示有料版(広告非表示)280円2,300円サブスク
シンプル家計簿 MoneyNote表示広告削除なしなし買い切り 1,500円
Caho家計簿表示広告非表示なしなし買い切り 300円
マネトナリ家計簿(近日公開)ホーム画面のバナー1か所広告なしプラン300円2,400円サブスク

表の読み方

まず、同じアプリでも申込の窓口で価格が違います。マネーフォワード MEは公式サイトで月額540円・年額5,940円ですが、iOSのアプリ内課金では月額590円・年額6,490円です。公式サイトにも、アプリから登録する場合はアプリ内の表示金額になると書かれています。Zaimも同様で、Web申込の年額4,378円に対し、アプリ内は4,800円です。連携型の2つは、Webのブラウザから申し込むほうが年間で500円前後安くなります。

次に、広告を消すためだけの課金かどうかです。マネーフォワード MEとZaimの有料プランは、広告非表示に加えて連携件数の制限解除やデータ閲覧期間の延長がセットです。マネーフォワード MEの無料版は連携4件まで・データ閲覧は過去1年分で、有料でこの2つが無制限になります。連携を使わない人には、広告を消すために月500円台を払う計算になります。無料版の制限の中身はマネーフォワード MEの無料版でできること・できないことで詳しく整理しています。

手入力型のアプリは、広告だけを消す小さな課金が用意されていることが多いです。おカネレコの「バナー広告非表示機能」150円、Caho家計簿の300円は、コーヒー1杯より安い金額で広告が消えます。おカネレコには月額480円・年額5,000円(初年度3,000円)のプレミアム会員もありますが、こちらは機能追加が主で、広告だけを消したい人は150円のほうで足ります。

買い切りとサブスクの違い

表の「形」の列にある「買い切り」と「サブスク」は、払い方の違いです。買い切りは1回払えばその後は請求がなく、サブスク(定期購入)は月や年ごとに自動で更新されて請求が続きます。どちらが得かは、使う期間で決まります。

買い切りサブスク
支払い1回だけ(300円〜1,500円)月額または年額で自動更新
長く使うほど1か月あたりの負担が下がる負担は一定
やめるとき使わなくなっても返金はない解約すれば次の請求は止まる。払った期間の終わりまで使える
注意点機種変更やiOSとAndroidの乗り換えで引き継げるか要確認解約を忘れると請求が続く
合う人そのアプリに決めて長く使う人まず数か月試したい人、機能ごと有料にしたい人

損益分岐は「半年」が目安

買い切り1,500円のMoneyNoteと、月額280円のらくな家計簿を比べると、6か月目で買い切りのほうが安くなります。月額300円のサブスクと比べても5か月で逆転します。年額払いなら差は縮まり、らくな家計簿の年額2,300円と買い切り1,500円の差は800円です。

つまり、半年以上そのアプリを使う見込みがあるなら買い切りが安く、まだ続くか分からないなら月額で試すほうが無駄がありません。

サブスクの解約は端末の設定から

サブスクの請求はアプリではなく、AppleかGoogleのアカウントに紐づいています。iPhoneなら「設定」から自分の名前を開き「サブスクリプション」で解約、Androidなら Google Playの「定期購入」から解約します。Googleのヘルプには、解約しても支払い済みの期間の終わりまで使えると明記されているので、年額で払った直後に解約しても損はしません。

課金する価値がある人・ない人

判断の軸は「続いているか」と「困っている広告の種類」の2つです。

課金する価値がある人

  • 1か月以上、記録が途切れずに続いている。広告を消せば、続いている習慣がさらに軽くなる。
  • 困っているのが全画面広告や動画で、入力のたびに手が止まっている。
  • 1日に2回以上入力する。回数が多いほど、広告で失う時間は積み上がる。
  • 連携型を使っていて、連携件数やデータ閲覧期間の制限にも当たっている。理由が重なるなら有料プランの元は取りやすい。

課金する価値がない人

  • まだ1か月続いていない。続かないアプリに払うと、広告より課金のほうが無駄になる。
  • 困っているのがバナー1か所だけ。操作が止まらない広告なら、無料のままで十分。
  • 連携が要らないのに連携型の有料プランを検討している。広告を消す目的なら、手入力型の小さな課金のほうが安い。
  • 週1回まとめて入力する。広告に当たる回数が少なく、負担も小さい。

月300円の重さを数字で見る

月額300円前後という金額がどれくらいの重さかは、家計の全体と比べると分かります。総務省の家計調査によると、2025年の単身世帯の消費支出は1世帯あたり1か月平均17万3,042円でした。300円はその0.2%弱、年額2,400円でも1か月の支出の1.4%です。家計簿を続けて月に数千円の使途不明金が減れば、それだけで元が取れる金額です。

手入力型で広告が気になる人には、マネトナリ家計簿という選択肢もあります。無料で使え、広告はホーム画面のバナー1か所だけです。広告なしプランは月額300円・年額2,400円で、価格はストアの表示が正になります。レシートをカメラで撮ると日付・合計金額・店名を読み取って記録し、データは端末の中だけに保存します。口座連携や家族共有は無いので、連携が要らない人向けです。連携なしで足りるかどうかの見極めは口座連携なしの家計簿アプリで足りる人の条件にまとめています。

クレポン
クレポン

月300円で毎日の5秒が消えるなら安いかも。でも、まず1か月続いてからですね。

課金する前に確かめる4つの手順

払うと決めたら、次の順で確かめてから課金します。

  1. 困っている広告の種類を特定する。バナーだけなら課金の必要は薄い。全画面や動画で手が止まっているなら、消す価値がある。
  2. Webとストアの価格を両方見る。マネーフォワード MEとZaimは公式サイトからの申込が安い。手入力型はストアの「アプリ内課金」欄に買い切りの広告削除があるかを見る。
  3. 使う期間を決めて、買い切りかサブスクかを選ぶ。半年以上使う確信があれば買い切り、迷いがあれば月額から始める。
  4. 年額にするなら更新日をカレンダーに入れる。更新の1週間前に通知を出しておけば、続けるかやめるかを落ち着いて決められる。

課金の前にやらないほうがいいこと

  • 広告が嫌だからと、記録を始めて2週間で年額プランを買う。続くかどうか分かる前の年払いは、いちばん無駄になりやすい。
  • 買い切りの広告削除を買った直後に、別のアプリに乗り換える。買い切りは戻ってこないので、乗り換え先を試してから払う。
  • 無料期間だけ使うつもりで解約を忘れる。試用が終わると自動で有料に切り替わるので、登録した日に解約手順を確認しておく。

広告を消すために別のアプリへ移るなら、いまのデータを持ち出せるかを先に確かめます。書き出しの方法と持っていける項目は家計簿アプリの乗り換えで持っていける物・いけない物で各社ごとに整理しました。機能の多さに疲れて乗り換えを考えている人は、記録・カレンダー・グラフだけのシンプルな家計簿アプリが続く理由も参考になります。

よくある質問

広告なしの家計簿アプリで、いちばん安いのはどれですか。
広告を消す費用だけで見ると、2026年9月時点ではおカネレコの「バナー広告非表示機能」150円(iOS、買い切り)とCaho家計簿の300円(買い切り)が安いです。サブスクでは、らくな家計簿の月額280円・年額2,300円が最も低い水準です。
有料プランにすれば広告は完全に消えますか。
第三者の広告は消えます。ただし、マネーフォワード MEのように自社関連サービスの案内は除くと公式に書かれているアプリもあります。購入前に公式サイトの機能比較表で「広告非表示」の注記を読んでおくと安心です。
買い切りの広告削除は、機種変更しても引き継げますか。
同じストアのアカウント(Apple IDやGoogleアカウント)で同じアプリを入れ直せば、「購入の復元」で引き継げるのが一般的です。iPhoneからAndroidのように別のストアに移る場合は引き継げないことが多いので、その予定があるなら買い切りは待ちます。
年額で払ったあとに使わなくなったら、返金されますか。
原則として、途中でやめても残りの期間分は戻りません。解約すると次の更新が止まり、支払い済みの期間の終わりまでは使えます。年額は「1年使う」と決めてから払い、迷う間は月額にしておくのが無駄のない選び方です。

マネトナリ家計簿(近日公開)

レシートを撮るだけで日付・金額・店名を記録できる、端末内保存の家計簿アプリです。口座連携もアカウント登録もなく、入力した家計のデータを運営側に送りません。iOS / Android で近日公開します。

まとめ

広告を消す費用は、サブスクなら月額280円〜590円、買い切りなら150円〜1,500円です。困っているのが全画面広告や動画で、記録が1か月続いているなら、月300円前後は家計簿を続けるための安い投資になります。まだ続いていないなら、払うのは続いたことを確かめてからで十分です。

次にやることは1つ。いま使っているアプリの「アプリ内課金」欄をストアで開き、広告を消す課金がいくらで、買い切りかサブスクかを確かめることです。それで払う・払わない・乗り換えるの答えが出ます。

参考