大学生の家計簿のつけ方【2026年】仕送り・奨学金・バイト代を分けて管理

大学生の家計簿のつけ方【2026年】仕送り・奨学金・バイト代を分けて管理

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2026年10月時点

生活費の数字は全国大学生活協同組合連合会「第61回学生生活実態調査」(2025年10〜11月に調査、2026年2月公表)、扶養控除の目安は財務省の令和7年度税制改正の資料で確認したものです。アプリの機能と料金は2026年10月に公式情報で確認しました。

一人暮らしの大学生の家計は、社会人の一人暮らしよりも入ってくるお金の種類が多いのが特徴です。親からの仕送り、奨学金、アルバイト代。入る日も金額の決まり方も違うお金が1つの口座に混ざるので、月末に残高が足りなくなっても、何が足りなかったのかが見えにくくなります。

この記事では、大学生協の最新の調査で下宿生の1か月の生活費を確かめたうえで、収入を出どころ別に分けて記録する家計簿のつけ方を、締め日、項目、半年ごとの出費、バイト代の年間合計まで順に示します。

先に結論

  • 第61回学生生活実態調査では、下宿生の1か月の収入合計は13万8,070円で、内訳は仕送り7万4,652円、アルバイト3万7,620円、奨学金1万9,515円です。支出は住居費5万5,452円、食費2万9,853円が大きく、貯金・繰越金は1万8,444円でした。
  • 大学生の家計簿は、収入を「仕送り」「奨学金」「バイト代」に分けて記録します。家賃などの固定の生活費を何でまかなっているかが見えると、バイトを増やすべきかどうかを数字で判断できます。
  • 1か月の区切りは、仕送りが入る日から次の仕送り日の前日まで。最も大きな収入と月の始まりがそろいます。
  • 支出の項目は「住まい」「食費」「通信」「学業」「交際・娯楽」「その他」の6つ。教科書代や帰省代のように半年に一度まとめて出るものは、毎月積み立てる特別費として扱います。
  • バイト代は月ごとだけでなく1〜12月の合計でも見ます。19歳以上23歳未満なら、給与収入150万円が親の控除に関わる目安です。

下宿生の1か月の生活費(2025年調査)

全国大学生活協同組合連合会(大学生協連)の「学生生活実態調査」は、1963年から続く大学生の暮らしの調査です。第61回は2025年10〜11月に行われ、全国30大学生協の学部生1万3,277人の回答を集計しています。下宿生(アパートやマンション、学生会館などで暮らす学生)の1か月の収入と支出の平均は次のとおりです。

収入金額支出金額
仕送り74,652円住居費55,452円
アルバイト37,620円食費29,853円
奨学金19,515円教養娯楽費12,480円
定職・その他6,195円日常費6,373円
電話・通信4,315円
交通費4,542円
書籍費・勉学費1,951円
その他4,232円
貯金・繰越金18,444円
収入合計138,070円支出合計138,020円

収入合計は過去10年で最も多く、仕送りも10年で最も高い水準でした。支出では食費が前年より3,743円増えた一方、教養娯楽費や書籍費は減っています。物価高の中で、食費の増加をほかの支出を抑えて吸収している形です。

奨学金の1万9,515円は、受けていない学生も含めた平均です。奨学金を受けている下宿生だけで見ると、1か月の収入は仕送り4万1,912円、奨学金5万8,830円、アルバイト3万9,132円で、奨学金が収入の約4割を占めます。受けていない下宿生は仕送りが9万904円と多く、アルバイト収入は両者でほとんど変わりません。奨学金を受けている学生の割合は36.8%で過去10年で最も高く、下宿生に限ると40.2%です。仕送りが0円の下宿生も9.2%いました。

同じ一人暮らしでも、社会人の生活費とは中身がかなり違います。総務省の家計調査で見た社会人の一人暮らしの平均は一人暮らしの生活費の平均と内訳にまとめているので、卒業後の暮らしを考えるときに比べてみてください。

収入は「出どころ」で分けて記録する

大学生の家計簿でいちばん大事なのは、収入を1つにまとめないことです。仕送り、奨学金、バイト代は、入る日、金額の決まり方、使い方の注意がそれぞれ違います。

収入入る日と金額家計簿での扱い
仕送り毎月ほぼ決まった日に、決まった額家賃や光熱費など、毎月必ず出るお金に充てる土台
奨学金(給付型)毎月決まった額。返さなくてよい仕送りと同じく生活の土台として使える
奨学金(貸与型)毎月決まった額。卒業後に返す必要な分だけ使い、残った分は使わずに残す
バイト代シフト次第で月ごとに変わる食費の上乗せ、交際・娯楽、貯金に充てる

考え方の基本は、毎月変わらない収入(仕送りと奨学金)で毎月変わらない支出(家賃、光熱費、通信費)をまかない、変わる収入(バイト代)で変わる支出をまかなうことです。こう分けて記録すると、「家賃と光熱費は仕送りで足りている。足りないのは食費と交際費で、バイト代が少なかった月に赤字になる」というように、足りない理由が具体的になります。

貸与型の奨学金は、使った分がそのまま卒業後の返還額になります。収入の項目を「奨学金(貸与)」と分けておけば、何か月でいくら受け取り、そのうちいくらを生活費に使ったかが後から分かります。使わずに残せた月は、別の口座に移しておくと、返還が始まったときの備えになります。

締め日は仕送りが入る日の前日にする

家計簿の1か月をカレンダーどおり1日から月末で区切ると、25日に入る仕送りが「今月の収入」か「来月の収入」かで迷います。大学生の場合は、最も大きな収入である仕送りの入金日を1か月の始まりにし、その前日を締め日にするのが分かりやすい区切り方です。仕送りが毎月25日なら、25日から翌月24日までが1か月です。

奨学金やバイト代は入る日が違いますが、どれも「その1か月の中で入った収入」として記録すれば問題ありません。区切り方の考え方は家計簿の締め日の決め方で詳しく説明しています。

支出の項目は6つ、半年ごとの出費は別にする

支出の項目は次の6つで始めます。大学生向けに「学業」を独立させています。

項目入れるもの
住まい家賃、管理費、電気・ガス・水道
食費スーパー、コンビニ、学食、外食
通信スマホ代、ネット回線
学業教科書、参考書、文具、資格の受験料、ゼミの費用
交際・娯楽サークル、飲み会、趣味、推し活、旅行
その他日用品、服、美容、交通費、上に入らないもの

学業を分けておくと、教科書をまとめて買う4月や10月に支出が膨らんでも、生活費の使いすぎと区別できます。項目の分け方の一般的な考え方は家計簿の項目の分け方も参考にしてください。

帰省代・合宿代は毎月少しずつ積み立てる

大学生の家計で月末の赤字を生みやすいのが、半年に一度くらいの大きな出費です。同じ調査で、2025年4〜9月に生活費以外で支出したものを聞いたところ、下宿生では帰省代が63.7%、趣味・推し活・交際費が56.5%、衣料品が51.4%、国内旅行が46.0%、合宿代が40.2%、運転免許が17.5%でした。帰省やサークルの合宿は、ほとんどの下宿生にとって毎年の予定です。

これらは出費のあった月だけで払おうとすると、その月が大きな赤字になります。年に2回の帰省で往復2万円ずつ、夏の合宿3万円なら、年7万円を12か月で割った6,000円前後を毎月よけておくと、出費の月に慌てずに済みます。家計簿では、毎月よけた分を「特別費」として記録しておくと、いくらたまっているかが見えます。

最初の1か月の付け方

  1. 仕送りが入った日に、仕送り・奨学金・バイト代の3つを収入項目として作り、その日の口座残高をメモする
  2. 家賃、スマホ代、ネット回線など、毎月決まって出るものを先に記録する
  3. 毎日、寝る前にその日の支出を記録する。学食やコンビニのようにレシートが出ないことがある支出は、スマホのメモに金額だけ残しておく
  4. 週末に、銀行アプリの入出金とバイトのシフト表を見て、記録漏れとバイト代の見込みを確かめる
  5. 締め日に「収入合計と支出合計の差」「収入の出どころ別の金額」「交際・娯楽の合計」の3つを見る

3つ目の数字の交際・娯楽は、大学生活でいちばん増減が大きい項目です。ここが毎月バイト代の範囲に収まっていれば、家計は回っています。バイト代を超えている月が続くなら、仕送りや奨学金に手をつけている状態なので、シフトを増やすか、交際・娯楽の使い方を見直すかを選びます。

バイト代は1〜12月の合計でも見る

バイト代を月ごとに記録しておくと、もう1つ役に立つ数字が出ます。1月から12月までの合計です。令和7年度の税制改正で、19歳以上23歳未満の大学生年代の子の給与収入が150万円までなら、親は特定扶養控除と同じ63万円の所得控除を受けられるようになりました。150万円を超えても控除はすぐにはなくならず、188万円まで段階的に減る仕組みです(特定親族特別控除、令和7年12月の年末調整から適用)。

月3万7,620円(調査の下宿生の平均)なら年45万円ほどで、150万円には大きく届きません。一方、長期休みにまとめて働く人は、夏と春だけで月10万円を超えることがあります。年の途中で合計を見て、150万円に近づきそうなら早めに親に伝えておくと、年末になって家族で慌てることがありません。社会保険の扶養など、ほかの基準は家庭の状況で変わるので、具体的な判断は親と一緒に、親の勤務先や税務署の案内で確かめてください。

アプリでつけるなら

大学生の家計簿は、学食の支払いやコンビニの買い物のように、細かい支出が毎日何件も出ます。スマホで入力できると、記録漏れがぐっと減ります。マネトナリ家計簿は会員登録が不要で、インストールしたその日から使えます。収支項目は自分で追加・編集できるので、収入に「仕送り」「奨学金(貸与)」「バイト代」、支出に「学業」「特別費」を作れます。仕送りを固定収入、家賃やスマホ代を固定費として登録すると、その日に自動で記録されます。コンビニのレシートは撮れば日付と合計金額を読み取り、学食のようにレシートが無い支出は「学食 450円」と話しかけて記録できます。

グラフの収入タブは月と年を切り替えられ、項目別の円グラフで仕送り・奨学金・バイト代の割合と年間の合計を確かめられます。貯金タブでは収入から支出を引いた額が月ごとと累計で出るので、奨学金を使わずに残せた月があったかも見えます。一人暮らしで最初に入れる項目と1か月の流れは家計簿アプリで一人暮らしを始める方法にもまとめています。

まとめ

入ってくるお金の種類が多い大学生ほど、家計簿の効き目ははっきり出ます。1か月記録すれば、仕送りで固定の支出が足りているか、交際・娯楽がバイト代の範囲に収まっているかが分かり、シフトを増やすかどうかも数字で決められます。今日やることは、次の仕送り日を確かめ、収入の項目を3つ作っておくことです。

よくある質問

仕送りと奨学金が別の口座に入る場合はどうしますか。
家計簿は口座ごとではなく、1人分の暮らしとしてまとめて記録します。両方を収入として記録し、支出もどちらの口座から払ったかは気にせず記録すれば、1か月の収支は合います。貸与型の奨学金を使わずに残したいなら、奨学金の口座からは引き出さないと決めておくと管理が楽です。
学費(授業料)も家計簿に入れますか。
親が直接払っている場合は入れません。自分で払っている場合は、月の生活費と混ざらないよう「学費」という項目を作り、払った月に記録します。月ごとの比較をするときは、学費の月を除いて見ると傾向がつかみやすくなります。
実家暮らしの大学生にも家計簿は必要ですか。
必要な人は多いです。同じ調査で自宅生の収入合計は月7万2,648円で、そのうちアルバイト収入が4万6,377円と6割以上を占めます。収入の大半が自分で稼いだお金なので、交際・娯楽と貯金の配分を記録で確かめておくと、使いすぎを防げます。

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