家計簿の1年の振り返り方【2026年】年間まとめと項目別合計・季節の山・特別支出

家計簿の1年の振り返り方【2026年】年間まとめと項目別合計・季節の山・特別支出

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2026年10月時点

統計は総務省「家計調査」2025年(令和7年)の結果、アプリの機能は2026年10月に確認した内容です。

家計簿を1年続けると、毎月の振り返りでは見えなかったことが数字に出てきます。夏と年末に支出がふくらむ家計の癖、年に1回だけ来る大きな出費、いつの間にか増えていた固定費。どれも1か月単位では「今月はたまたま多かった」で流してしまうものです。

この記事では、1年分の家計を5段階で振り返ります。年の収支と貯金を出す、項目別の年間合計を並べる、月ごとの推移で季節の山を見る、特別支出を拾い出す、翌年の固定費を見直す。最後に、総務省「家計調査」2025年の年間の数字と比べる方法も添えます。所要時間は2時間ほどで、終わったときには来年の毎月の積立額と、見直す契約の予定が決まっています。

先に結論

  • 最初に出すのは年の収入・支出・貯金の3つの合計です。1年の貯金率が、来年の目標の出発点になります。
  • 項目別は月平均ではなく年の合計で並べます。月1万円の支出も、年12万円と書くと判断が変わります。
  • 月ごとの推移で支出の山を探します。家計調査でも二人以上の世帯の12月は年平均より11.9%多く、季節の山はどの家計にもあります。
  • 年1回や不定期の特別支出を書き出して合計し、12で割った額を来年の毎月の積立にします。
  • 固定費は年額と契約の更新月を一覧にし、来年のどの月に見直すかまで決めます。

振り返りの前に用意するもの

使うのは、1年分の記録と、年の初めと終わりの口座残高だけです。家計簿アプリに年単位の集計画面があればそれを開き、無ければ月ごとの項目別の合計を12か月分書き写します。アプリから全期間のデータをCSVで書き出せる場合は、表計算ソフトに読み込んで項目ごとに足すと早く終わります。

記録が抜けていた月があっても、振り返りはできます。抜けていた月には印を付け、その月は合計から外して11か月分を11で割り、12を掛けて年額の目安にします。完全な1年分がそろうのを待つより、手元の記録で始めたほうが来年の準備に間に合います。

手順1: 年の収入・支出・貯金を出す

最初に、1年の家計を3つの数字にします。収入は手取りの給料と賞与、その他の入金の合計。支出は記録したすべての支出の合計。貯金はその差です。

夫婦の手取りが合わせて月35万円、賞与が年96万円の二人暮らしを例にします。

項目1年の合計メモ
収入5,160,000円月35万円×12か月+賞与96万円
支出3,898,000円特別支出52万円を含む
貯金(収入−支出)1,262,000円1年の貯金率は24.5%

ここで、口座残高の増え方とも比べます。年の初めと終わりの預貯金と現金の合計を出し、増えた額が家計簿の貯金と大きく違わなければ、1年分の記録は信頼できます。差が大きい場合は、記録漏れの多い月がどこかを先に探しておくと、このあとの項目別の数字を読み違えません。

手順2: 項目別の年間合計を大きい順に並べる

次に、収支項目ごとの1年の合計を、金額の大きい順に並べます。月平均ではなく年の合計で書くのがこの手順の要です。

項目年間合計月あたり支出に占める割合
住居(家賃)1,056,000円88,000円27.1%
食費870,000円72,500円22.3%
特別支出520,000円43,333円13.3%
娯楽・交際384,000円32,000円9.9%
交通・車312,000円26,000円8.0%
水道光熱228,000円19,000円5.8%
通信156,000円13,000円4.0%
保険144,000円12,000円3.7%
その他132,000円11,000円3.4%
日用品96,000円8,000円2.5%

年額で書くと、月1万3,000円の通信費は15万6,000円、月1万2,000円の保険は14万4,000円になります。2つ合わせて30万円で、夏の旅行1回分を超えます。月の数字では小さく見えて後回しにしていた項目が、年額にすると「1日かけて見直す価値がある金額」に変わります。

並べ終えたら、上位3項目と、去年の感覚より多かった項目に印を付けます。初めての振り返りでは前年の数字が無いので、感覚との差で構いません。2年目からは前年の年額と並べ、増えた項目に印を付けます。項目の分け方が細かすぎて年の合計が読みにくい場合は、家計簿の項目を5〜8個にまとめる方法を参考に、来年の項目を整理しておくと2年目の比較が楽になります。

手順3: 月ごとの推移で季節の山を見る

3つめに、支出の合計を月ごとに並べた推移を見て、山になっている月を探します。月末の振り返りでは前月との比較しかできませんが、12か月を並べると、毎年同じ時期にふくらむ支出が見えてきます。

家計調査でも、月によって支出は1割以上動く

総務省「家計調査」2025年の二人以上の世帯では、消費支出の年平均は月314,001円でした。月ごとの金額を年平均と比べると、次のように上下しています。

月消費支出年平均との差
12月351,522円+11.9%
3月339,232円+8.0%
4月325,717円+3.7%
6月295,419円−5.9%
2月290,511円−7.5%

多い月と少ない月の差は6万円を超えます。2月は日数が少ないぶん、支出も少なく出やすい月です。平均的な家計でもこれだけ動くので、自分の家計で12月や年度替わりの支出が多くても、それ自体は異常ではありません。大事なのは、その山を来年の予定に入れておくことです。

自分の家計の山に理由を書き添える

推移の中で、年の平均より2割以上多い月を探し、その月に何があったかを1行で書きます。「8月: 帰省と夏の旅行」「12月: 年末年始の帰省、ボーナス後の家電」「3月: 賃貸の更新料」のような形です。

理由を書くと、山は2種類に分かれます。毎年同じ月に来る山(帰省、年末、更新料)と、今年だけの山(家電の故障、引っ越し)です。毎年来る山は来年の積立の対象になり、今年だけの山は翌年の計画から外せます。月ごとの推移の読み方そのものは家計簿のグラフの見方をまとめた記事で扱っているので、ここでは年に一度の山の拾い出しだけに集中します。

手順4: 特別支出を拾い出し、来年の毎月の積立にする

特別支出は、毎月ではなく年に1回や数年に1回、あるいは不定期に出ていくお金です。旅行、帰省、冠婚葬祭、家電や家具の買い替え、賃貸の更新料、年払いの会費や保険料などが当たります。1年分の記録から、こうした支出を1件ずつ書き出して合計します。

今年の特別支出金額来年の見込み
帰省(年末年始・お盆)120,000円120,000円
夏の旅行150,000円150,000円
冷蔵庫の買い替え98,000円家電の予備として100,000円
結婚式のご祝儀(2件)60,000円60,000円
賃貸の更新料(2年に1回)88,000円1年分として44,000円
年払いの会費4,000円4,000円
合計520,000円478,000円

来年の見込みの合計を12で割ると、月3万9,833円です。切り上げて月4万円を、給料日に特別支出用の口座や封筒へ分けておけば、山の月が来ても生活費の口座は崩れません。2年に1回の更新料は半分ずつ、壊れる時期の読めない家電は予備として一括で見込むのがこつです。

この表を作ると、今年の貯金率の見え方も変わります。特別支出52万円を除いた「ふだんの支出」は337万8,000円で、もし来年も特別支出が同じくらいあるなら、積立をしないまま月の黒字を全部使ってしまうと、来年の山の月に赤字が出ます。手取りから毎月の配分を組み直す手順は家計簿の予算の決め方の記事にまとめています。

手順5: 翌年の固定費を見直す予定を立てる

最後に、家賃、通信費、保険料、サブスク、車の保険など、毎月または毎年決まって出ていく固定費を一覧にします。1年分の記録があれば、明細を探さなくても年額がすぐに出ます。

  1. 固定費を1件ずつ書き出し、年額を横に書きます。年払いのものはそのまま、月払いのものは12倍します。
  2. それぞれの契約の更新月や、解約・変更ができる時期を書き添えます。賃貸の更新、スマホの契約、保険の更新月などです。
  3. 年額の大きい順に、見直す月をカレンダーに入れます。更新月の1か月前に予定を置くと、手続きが間に合います。
  4. 今年のうちに解約し忘れていたサブスクや、使わなくなった会員サービスがあれば、この場で止めます。

1年の振り返りの時点で全部を見直す必要はありません。来年のどの月に何を見直すかが決まっていれば十分です。削る順番や乗り換えの考え方は家計簿で固定費を見直す手順の記事で詳しく扱っています。

家計調査の年間の数字と比べる

自分の年間の支出が多いのか少ないのかを知りたいときは、家計調査の数字を目安に使えます。家計調査の月平均は年間の合計を12で割った値なので、12を掛けると年間額の目安になります。二人暮らしに近い「二人以上の世帯のうち勤労者世帯・世帯主が60歳未満・世帯人員2人」と、「単身世帯のうち勤労者世帯」を並べました。

費目二人世帯(勤労者・世帯主60歳未満)単身世帯(勤労者)
食料922,560円549,444円
住居341,040円363,924円
光熱・水道245,208円134,664円
家具・家事用品134,784円70,212円
被服及び履物115,440円71,664円
保健医療167,580円101,196円
交通・通信648,492円278,520円
教育22,056円828円
教養娯楽356,064円290,244円
その他の消費支出731,952円437,580円
消費支出の合計3,685,200円2,298,276円

二人世帯の列は世帯主の平均年齢が48.6歳、単身世帯の列は平均43.3歳の世帯の数字です。比べるときは3つの点に気をつけます。

  • 住居は持ち家の世帯も含むため、家賃を払っている家計より低く出ます。賃貸なら住居が表より大きくても普通です。
  • 交通・通信には車の購入や維持の費用が入っています。二人世帯の列では、そのうち自動車等関係費が年42万3,756円(月35,313円)を占めます。車の無い家計なら、表より大幅に少なくて当然です。
  • その他の消費支出には、交際費やこづかい、仕送りなどが入っています。旅行の費用の多くは教養娯楽に入り、家計簿の「特別支出」とは分け方が違います。

比べやすいのは食料と光熱・水道です。例の二人暮らしの食費は年87万円で、表の92万2,560円を少し下回ります。こうして目安と並べると、上位の項目のうち平均を大きく超えているものがどれかが分かり、来年手を付ける項目を1つに絞りやすくなります。

振り返りの結果を来年の1枚にまとめる

5つの手順が終わったら、結果を1枚のメモにまとめます。書くのは次の5行だけです。

  1. 今年の貯金と貯金率、来年の貯金の目標(今年の実績+α)。
  2. 来年手を付ける項目1つと、その年額の目標。
  3. 支出の山が来る月と、その理由。
  4. 特別支出の見込みの合計と、毎月の積立額。
  5. 固定費を見直す月と、対象の契約。

このメモを来年の12月に開けば、2回目の振り返りは「目標に対してどうだったか」から始められます。1年目は記録をまとめる作業が中心でも、2年目からは前年との比較になり、振り返りの時間は半分ほどで済みます。

マネトナリ家計簿で振り返る場合

マネトナリ家計簿は、項目別の画面とグラフを月と年で切り替えられます。年に切り替えると、その年に収支項目ごとにいくら使ったかが大きい順に並び、手順2の表がそのまま画面に出ます。グラフでは月ごとの推移で山の月を探し、貯金のタブで1年の貯金と累計を確かめられます。全期間の記録をCSVで書き出せるので、特別支出の拾い出しを表計算ソフトで行いたい人にも向いています。

よくある質問

家計簿を始めたのが途中の月からで、1年分そろっていません
6か月以上の記録があれば、振り返りに使えます。項目別の合計は記録した月数で割って12を掛け、年額の目安にします。季節の山は記録の無い月が分からないので、帰省や旅行など予定の分かっている出費を書き足して補います。
振り返りは年末と年度末のどちらでやるのがいいですか
賞与や更新料の時期に合わせて区切りやすいほうで構いません。1月から記録を始めた人は12月から1月にかけて、4月から始めた人は3月に行うと、12か月分がちょうどそろいます。毎年同じ時期に行うことのほうが、前年との比較には効きます。
特別支出を積み立てるお金がありません
まず、今年の特別支出のうち毎年来るものだけを合計し、12で割った額の半分から始めます。足りない分は賞与で補い、翌年に毎月の額を上げます。積立が少額でも、山の月に生活費の口座から一度に出ていく金額が減るだけで、家計の揺れは小さくなります。
家計調査の平均より多い項目は、全部減らすべきですか
全部を減らす必要はありません。平均は年齢や住まい、車の有無が違う世帯の数字です。平均を大きく超えていて、かつ自分でも満足度が低いと感じる項目を1つ選び、来年の目標にします。

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