固定費の洗い出し方【2026年】明細12か月分で作る年額の一覧表

固定費の洗い出し方【2026年】明細12か月分で作る年額の一覧表

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2026年10月時点

本文の統計は総務省「家計調査」の2025年平均(二人以上の世帯)を確認したものです。通信・電気・保険などの料金や契約条件は各社の公式サイトで最新のものを確かめてから手続きしてください。

固定費の洗い出しは、通帳(ネットバンキング)、クレジットカードの明細、スマホの定期購入の画面の3か所を、直近12か月分見れば漏れなくできます。1か月分では、年払いの保険や年会費、アプリ内の定期購入が抜けるからです。

拾った支払いは月額ではなく年額に直し、「解約・変更の条件」まで書いた一覧表にします。この表があれば、どこから削るか、今すぐ手続きできるかが一目で分かります。固定費は1回の手続きで減らせば12か月効き続けるので、洗い出しにかける1〜2時間は家計の見直しの中でいちばん割のいい時間です。

この記事では、洗い出す場所と手順、一覧表の作り方と記入例、削る順番、削ったあとに家計簿で元に戻さない運用までを順に説明します。料金は変わりやすいので、個別の会社名やプランの比較はしません。

先に結論

  • 洗い出す場所は通帳・カード明細・スマホの定期購入画面の3か所、期間は直近12か月分です。給与明細の天引きも1枚だけ見ます。
  • 一覧表の列は「名前・月額・年額・支払い方法・更新月と解約条件」の5つです。月払いと年払いを年額でそろえて、大きい順に並べます。
  • 削る順番は通信、保険、サブスク、電気ガス、住居です。年額の大きさと手続きの手間の両方で決めます。
  • 削ったあとは家計簿に固定費として登録し、月1回合計を見ます。年1回、同じ3か所で洗い出しをやり直します。

洗い出す前に。固定費に入る支払いの一覧

固定費とは、使った量に関係なく毎月または毎年ほぼ同じ金額が出ていく支払いです。対になるのが変動費で、食費、日用品、外食、交際費のように、その月の行動で金額が変わる支出です。洗い出しの前に、どんな支払いが固定費に入るかを一覧で押さえておくと、明細を見たときに拾い漏れが減ります。

分類主な支払い見落としやすい点
住まい家賃、住宅ローン、管理費・修繕積立金、駐車場代更新料は2年に1回なので、12か月分の明細でも出ないことがある
通信スマホ、自宅の回線、プロバイダー端末の分割払いが通信料と一緒に請求されている
保険生命保険、医療保険、自動車保険、火災保険年払いや会社の団体保険(給与天引き)は月の明細に出ない
サブスク・会費動画、音楽、クラウドの容量、ジム、習い事、カードの年会費アプリ内で契約したものはカード明細にアプリストア名でしか出ない
電気・ガス・水道基本料金と使用量の料金使用量で毎月変わるが、契約先とプランを選べるので固定費と一緒に見直す
車駐車場、自動車保険、ローン乗らない月も同じ金額が出る
返済カードローン、各種ローンの返済返し終わるまで毎月同じ額が出る。家計簿での付け方はカードローンの返済を家計簿で管理する記事で説明している

迷う支払いは「先月と同じ金額が、自分の行動に関係なく請求されるか」で決めます。年1回の支払いも固定費に入れ、12で割った月額で扱います。

固定費の洗い出し手順。12か月分を3か所から拾う

洗い出しが不完全だと、見直しの効果も半分になります。頭の中で「家賃、スマホ、保険」と数えても、年払いの保険やアプリ内の定期購入は出てきません。次の手順で直近12か月分を機械的に拾います。

  1. 銀行の通帳かネットバンキングの入出金明細を、直近12か月分開きます。毎月同じ名前で同じ金額が引き落とされている行と、年1回だけ大きく引き落とされている行に印をつけます。
  2. クレジットカードの利用明細を、同じく12か月分開きます。通信費、サブスク、保険料はカード払いにしている人が多く、通帳には出てきません。毎月同じ加盟店名が並ぶ行を拾います。
  3. スマホの定期購入の画面を開きます。iPhoneは「設定」の自分の名前から「サブスクリプション」、Androidは「Google Play」アプリのプロフィールアイコンから「お支払いと定期購入」です。アプリ内で契約したものの中身はここで分かります。
  4. 給与明細を1枚見ます。団体保険や財形貯蓄、社宅の家賃は天引きされていて通帳に出ません。
  5. 拾った支払いを1枚の一覧表にまとめます(次の章)。

3か所を分けて見るのは、それぞれ見つかるものが違うからです。

拾う場所主に見つかる固定費ここでしか見つからないもの
通帳・ネットバンキング(12か月分)家賃、住宅ローン、電気ガス水道、保険料の口座振替、借入の返済年払いの保険料、固定資産税など年1〜4回の支払い
カード明細(12か月分)スマホ・自宅の通信費、動画や音楽のサブスク、ジムや習い事、年会費カードの年会費そのもの、無料期間が終わって課金が始まったサービス
スマホの定期購入画面アプリ内で契約した有料プラン、クラウドの容量追加カード明細では「アプリストア名」としか出ないものの中身
クレポン
クレポン

カード明細を12か月分見たら、無料お試しのつもりで入れて忘れていたサービスが2つ出てきたよ。1か月分だけ見ていたら気づかなかった。

12か月分にこだわるのは、この「忘れていた支払い」と「年1回の支払い」を拾うためです。かかる時間は1〜2時間ですが、年1回で十分なので、最初の1回だけ腰を据えてやります。

年額の一覧表を作る。列と記入例

洗い出した固定費は年額に直して一覧表にします。月払いと年払いが混ざっていると比べられないこと、月額では小さく感じる支払いが年額にすると判断が変わること、の2つが理由です。月1,000円の差は年12,000円です。

表はノートでも表計算でも構いません。列は次の5つで足ります。

  • 名前:明細に出る名前と、何の支払いかの両方を書く
  • 月額:年払いは12で割った額
  • 年額:月額×12、または年払いの金額
  • 支払い方法:口座振替・カード・アプリ内のどれか
  • 更新月と解約条件:違約金、更新月、解約の予告期間

記入例です。金額は説明のための仮の数字で、平均や目安ではありません。

固定費支払い方月額換算年額更新月・解約条件
家賃毎月・口座振替80,000円960,000円更新は2年ごと、解約は1か月前予告
生命保険・医療保険年払い・カード15,000円180,000円いつでも見直し可、解約返戻金の有無を確認
電気・ガス毎月・口座振替13,000円156,000円契約先の変更は違約金の有無を確認
スマホ2台毎月・カード12,000円144,000円端末の分割払いが残っているか確認
自宅の回線毎月・カード5,000円60,000円更新月以外は違約金が出ることがある
動画・音楽・クラウド(計4つ)毎月・アプリ内3,200円38,400円いつでも解約可

年額の大きい順は家賃、保険、電気ガス、スマホ、回線、サブスクです。ただし「大きい順に削る」わけではありません。家賃は一番大きいですが、引っ越しには初期費用と手間がかかります。次の章で、効果と手間の両方を見て順番を決めます。

「更新月・解約条件」の列があると、その場で手続きできるものと、更新月まで待つものがすぐに分かれます。調べ直しの手間が消えるので、この列は必ず作ります。

一覧表ができたら、削る順番は「効果が大きく、手間が小さい」順

削る順番は、年額の大きさと手続きの手間の2つで決めます。手間が軽いものから手をつけ、最初の1件で「減った」実感を得ると、次に進みやすくなります。

順番費目効果の大きさ手間主な見直し方
1通信(スマホ・自宅回線)中〜大小使っているデータ量に合ったプランへ変更。乗り換えの流れは総務省の携帯電話ポータルサイトで確認できる
2保険大中何に備えている保険か、公的な保障や貯蓄と重なっていないかを確認し、重複を外す
3サブスク・月会費小〜中小直近3か月に使ったかで判断。使っていなければ解約し、必要になったら入り直す
4電気・ガス小〜中小〜中契約先とプランの見直し。電力は小売が自由化されていて、契約先を選べる
5住居大大更新のタイミングでの住み替え、住宅ローンの借り換え。初期費用と手間を年額の差と比べる

1. 通信費は「使っている量」と「払っているプラン」のずれを見る

最初は通信費です。手続きがオンラインで完結することが多く、翌月から金額が下がります。見るのは、毎月のデータ使用量と契約プランのずれです。大容量プランなのに自宅と職場のWi-Fiで済んでいて使用量が少ない、というずれはよくあります。

目安として、総務省「家計調査」の2025年平均では、二人以上の世帯の「通信」は1世帯あたり月11,672円です。人数や台数で変わりますが、平均よりかなり上ならプランのずれを疑う入口になります。通信料と端末代が1つの請求にまとまっている場合は、明細で2つを分けて見てから判断します。

2. 保険は「何に備えているか」を1本ずつ言えるか

保険は年額が大きく、見直しの効果も大きい費目です。解約すれば保障が消えるので、まず持っている保険を1本ずつ「何が起きたときに、いくら受け取るための保険か」と言葉にします。言えない保険は、加入時の目的が今の生活と合っていない可能性があります。

次に、同じリスクに二重に備えていないかを見ます。医療保険が2本ある、会社の団体保険と個人の保険が同じ内容、といった重複はよく見つかります。会社員なら健康保険の高額療養費制度や傷病手当金があるので、その上に何を足すかで決めます。迷う保険はいったん飛ばし、次の費目のあとに戻って構いません。

3. サブスクは「直近3か月に使ったか」だけで決める

サブスクは1つずつが小さいので、月額で見ていると放置しがちです。年額に直すと4つで38,400円のように、まとまった金額になります。基準は直近3か月に使ったかどうかの1つです。使っていなければ解約し、また使いたくなったら入り直せば済みます。無料お試しに入るときは、家計簿に課金が始まる日をメモしておくと見逃しません。

4. 電気・ガスは契約先とプランを見直す

電気は2016年から小売が全面自由化されていて、地域の電力会社以外とも契約できます。資源エネルギー庁のサイトに、登録小売電気事業者の一覧と切り替えの流れが載っています。夏と冬で使用量が大きく変わるので、1か月分の請求で比べず、12か月分の年額で比べます。セット割の割引が消えないかも確かめます。

5. 住居は年額の差と初期費用を比べてから

家賃や住宅ローンは年額が最も大きい固定費ですが、手間と初期費用も最も大きい費目です。賃貸なら、引っ越し費用と新居の初期費用を合計し、家賃の差額で何年で回収できるかを計算します。回収に3年以上かかるなら、今回は見送る判断も正解です。住宅ローンの借り換えも、手数料と返済額の差を比べます。住居は更新や生活の変化のタイミングで検討する費目として、一覧表に残しておきます。

クレポン
クレポン

いきなり家賃から考えて、引っ越し費用の見積もりで止まっていたよ。通信とサブスクを先に片づけたら、1か月で「減った」が見えて続ける気になった。

固定費のあとに変動費、収入、貯蓄へ進む全体の流れは、家計の見直しを何からやるかの記事で扱っています。

削ったあとに戻らない仕組み。家計簿に固定費として登録する

削った固定費は、放っておくと少しずつ戻ります。新しいサブスクが増える、無料期間が終わって課金が始まる、通信のプランがいつの間にか上がっている。どれも1つずつは小さいので、毎月見る仕組みを作っておくのがいちばん確実です。

家計簿に固定費を登録する

見直しが終わったら、残った固定費を家計簿に登録します。マネトナリ家計簿は毎月の固定費を登録すると自動で記録されるので、家賃、通信、保険、サブスクを登録しておけば入力の手間はかかりません。年払いのものも12で割った月額で入れておくと、月の固定費の合計がいつも同じ数字になり、増えたときの違いが分かりやすくなります。

月1回、固定費の合計を見る

毎月の締めのときに、固定費の合計を先月と比べます。見直し直後の合計を「基準の数字」として覚えておき、増えていたら何が増えたかを確認します。この確認は1分で終わります。1分の確認を毎月続けることが、1〜2時間かけた洗い出しを無駄にしない方法です。

年1回、洗い出しをやり直す

固定費は1年たつと状況が変わります。通信の台数が増える、車を手放す、保険の更新が来る。年に1回、同じ3か所で12か月分を見直します。2回目からは前回の一覧表があるので、差分を見るだけで30分ほどで終わります。

固定費の見直しで気をつけたいこと

  • 保険を「高いから」という理由だけでまとめて解約しない。何に備えていたかを確かめ、公的な保障と重なる分だけ外します。
  • 違約金や更新月を調べずに契約先を変えない。一覧表の「更新月・解約条件」の列を埋めてから動きます。
  • 削った金額は、先に貯蓄口座へ移すか予算に反映する。そのままにすると別の支出に消えます。予算の作り方は手取りからの配分で家計簿の予算を決める方法にあります。

よくある質問

固定費は手取りの何割までが目安ですか。
「何割」という公的な基準はありません。目安を作るなら、家計調査の費目別の平均額を世帯人数の近い区分で見て、自分の一覧表と1つずつ比べる方法が確かです。通信のほか、住居や光熱・水道の平均額も同じ調査で確認できます。
洗い出しは1か月分の明細ではだめですか。
1か月分では、年払いの保険料や年会費、隔月の支払いが抜けます。それらは年額で見ると大きいことが多いので、最初の1回は12か月分を見ます。2回目以降は前回の一覧表があるので、差分だけで済みます。
家計簿アプリに固定費の機能がない場合はどうしますか。
毎月1日に、固定費を手入力でまとめて入れる方法でも同じことができます。大事なのは、固定費が毎月の支出に含まれていて、合計を先月と比べられることです。
洗い出しから見直しまで、どれくらいの時間がかかりますか。
洗い出しと一覧表づくりが1〜2時間、通信とサブスクの手続きが各30分ほどです。保険と電気ガスは調べる時間を含めて数日、住居は更新のタイミング次第です。一度にやらず、順番どおり1つずつ進めます。

まとめ

固定費の洗い出しは、通帳・カード明細・スマホの定期購入画面の3か所を12か月分見て、年額の一覧表にまとめるのが確実です。一覧表ができたら、通信、保険、サブスク、電気ガス、住居の順に削り、残った固定費を家計簿に登録して月1回合計を見ます。まずは今日、通帳とカード明細を12か月分開いて、毎月同じ金額が出ている行に印をつけてください。

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