カードローン返済を家計簿で管理する方法【2026年】固定費登録と残高メモ

利息の上限や相談窓口の電話番号・受付時間は、2026年9月に法令と各機関の公式サイトで確認したものです。返済方式や約定返済額(毎月決まった返済額)は借入先ごとに違うため、手元の契約内容と会員ページの表示が正になります。
カードローンの返済を家計簿でどう付けるか。返済中の人がいちばん迷うのはここです。借りたお金は収入なのか、返済は元金と利息に分けるのか、残高はどこに書くのか。決め方があいまいなままだと、家計簿をつけても「今月いくら返せたのか」「あと何か月で終わるのか」が見えません。
付け方のルールはシンプルです。返済は家賃や通信費と同じ固定費として登録し、家計簿の中では「借入返済」1項目で記録します。元金と利息の内訳は、月に1回、残高を書き写すだけで分かります。
この記事では、この付け方を順に説明したうえで、利息がどのくらいかかっているかの計算例、支出の記録から繰り上げ返済の原資を見つける手順、返済日と給料日の合わせ方までまとめます。
先に結論
- カードローンの返済は、毎月決まって出ていくお金なので固定費として登録します。
- 家計簿の項目は「借入返済」1つで足ります。元金と利息を毎回分けて入力する必要はありません。
- 残高は月に1回、返済日のあとに書き写します。前月との差が「実際に減った元金」です。
- 繰り上げ返済の原資は、支出の記録で上位に来る変動費と、見直した固定費の差額から出します。
- 返済日は給料日の数日後に置くと、残高不足と返し忘れを防げます。
返済は固定費として家計簿に登録する
カードローンの約定返済は、毎月ほぼ同じ金額が、同じ日に出ていきます。性質は家賃や通信費と同じなので、家計簿では固定費として扱います。固定費に入れておくと、給料が入った時点で「使えるお金は手取りから固定費を引いた残り」と考えられるようになり、返済分に手をつける心配が減ります。
項目は「借入返済」1つで足りる
家計簿の収支項目に「借入返済」を1つ追加し、毎月の返済額をそのまま記録します。借入先が2社あっても、項目は1つで構いません。借入先ごとの内訳は、あとで説明する月1回の残高メモで分かるからです。
もう1つ決めておきたいのが、借りたときの入金の扱いです。借りたお金は収入ではないので、家計簿の収入には入れません。家計簿は「毎月の手取りが何に出ていったか」を見る道具と考え、今月の手取りから出ていく返済だけを支出に記録します。
アプリなら固定費の登録で毎月の入力を省く
毎月同じ金額を手で入れるのは、忘れやすい作業です。家計簿アプリの固定費の登録を使えば、返済日と金額を1回登録するだけで毎月の支出に反映されます。
マネトナリ家計簿も、固定費(定期的な支払い)を登録できます。収支項目は自分で追加できるので、「借入返済」を作って固定費に登録すれば、カレンダーの返済日に記録が並び、月ごとの推移のグラフにも返済分が入ります。入力したデータは端末の中だけに保存され、口座やカードとの連携も無いので、借入の記録を外に出したくない人にも使いやすい形です。

返済も家賃と同じ「毎月の決まった支払い」って考えれば、付け方で迷わなくなるね。
元金と利息は分けて記録するか
返済額の中には、借りたお金そのもの(元金)と、借りている日数分の使用料(利息)が入っています。家計簿で毎回この2つを分けて入力する必要はありません。返済するたびに利息の額は少しずつ変わるので、毎回分けようとすると入力の手間が増え、続かなくなる原因になります。
利息の計算例:30万円を年18.0%で借りた場合
それでも、利息がどのくらいかかっているかを一度知っておくと、返済の優先度を判断しやすくなります。カードローンの利息は日割りで、次の式で計算します。
借入残高 × 年利 × 借りていた日数 ÷ 365日
利息制限法では、元本10万円以上100万円未満の貸付けの上限金利を年18.0%と定めています。30万円をこの上限の年18.0%で借りたとすると、1日あたりの利息は約147円です。
| 借りていた日数 | 計算 | 利息 |
|---|---|---|
| 1日 | 30万円 × 18.0% ÷ 365日 | 約147円 |
| 30日 | 30万円 × 18.0% × 30日 ÷ 365日 | 4,438円 |
| 31日 | 30万円 × 18.0% × 31日 ÷ 365日 | 4,586円 |
月1万円を返す場合、最初の月は1万円のうち4,438円が利息で、元金が減るのは5,562円です。返した額の半分近くが利息に回るので、「返しているのに減らない」と感じるのはこのためです。
内訳は会員ページと残高の差で分かる
毎回の元金と利息の内訳は、借入先の会員ページや利用明細に載っています。家計簿の側では、返済後の残高を月1回書き写しておけば、前月との差から「その月に実際に減った元金」が分かります。家計簿は1項目、内訳は残高メモ、と役割を分けるのがいちばん手間の少ない形です。
残高の減り方を月1回書く
残高メモは、返済日のあと月に1回だけ書きます。家計簿アプリのメモ欄でも、手帳の1ページでも構いません。書くのは日付、返済額、返済後の残高の3つです。
- 返済日の翌日以降に、借入先の会員ページかアプリで返済後の残高を確認します。
- 日付・返済額・残高の3つを、毎月同じ場所に書きます。
- 前月の残高から今月の残高を引き、実際に減った元金を出します。
- 返済額から減った元金を引いた残りが、その月の利息です。
30万円・年18.0%・月1万円返済の減り方
前の計算例と同じ条件で、毎月1万円を返し、1か月を30日として計算すると、残高は次のように減っていきます。借入先の返済方式によって毎月の返済額や日数は変わるので、減り方の目安として見てください。
| 返済回数 | 利息 | 減った元金 | 返済後の残高 |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 4,438円 | 5,562円 | 294,438円 |
| 2回目 | 4,356円 | 5,644円 | 288,794円 |
| 3回目 | 4,272円 | 5,728円 | 283,066円 |
| 6回目 | 4,014円 | 5,986円 | 265,368円 |
| 12回目 | 3,463円 | 6,537円 | 227,546円 |
| 24回目 | 2,203円 | 7,797円 | 141,129円 |
この条件では完済まで40回、利息の合計は約9.9万円です。最初の1年で減る元金は約7.2万円ですが、残高が減るほど利息も減り、元金の減り方は少しずつ速くなります。月1回の残高メモを続けると、この加速が自分の数字で見えるので、返済を続ける励みになります。

最初は減りが遅くても、残高が減るほど元金の減り方が速くなるんだね。数字で見ると続けられそう。
繰り上げ返済の原資を記録から見つける
繰り上げ返済とは、毎月の約定返済とは別に、任意の金額を追加で返すことです。追加で返した分はそのまま元金に充てられるので、その後の利息が減ります。年18.0%なら、1万円を早く返すだけで30日あたり約148円の利息が浮きます。
同じ30万円でも、毎月の返済を1万円から1.5万円に増やすと、完済までは40回から24回に、利息の合計は約9.9万円から約5.8万円に減ります。この5,000円をどこから出すかを、家計簿の記録から探します。
変動費の上位2項目から月3,000円を探す
1か月分の支出を記録したら、収支項目ごとの合計を大きい順に並べます。食費、日用品、交際費、趣味のうち、上位2項目が見直しの候補です。全部を少しずつ削るより、金額の大きい2項目に絞ったほうが、少ない我慢で金額が出ます。
たとえばコンビニでの買い物が月に1万円を超えているなら、回数を週2回減らすだけで3,000円前後が出ることがあります。浮いた分は月末に残しておき、給料日前に1回まとめて繰り上げ返済に回します。
固定費の見直しで出た差額を返済に回す
固定費は、1回見直せば効果が毎月続きます。スマホの料金プランや使っていないサブスクを見直して月2,000円下がれば、その2,000円を毎月の繰り上げ返済に回せます。固定費を12か月分洗い出して削る順番は、家計簿で固定費を見直す手順と削る順番で詳しく説明しています。
見直した差額は、放っておくと変動費に吸収されて消えます。差額が出たら、その月のうちに繰り上げ返済へ回すと決めておくのが確実です。
借りた理由を1行残しておく
残高メモの最初に、借りた理由を1行だけ書いておくのもおすすめです。「引っ越し費用」「家電の買い替え」のように書いておくと、次に同じ出費が来たときに、先に積み立てておく準備ができます。借入の理由ごとの整理は、お金を借りる理由と資金使途の書き方が参考になります。
返済日と給料日の関係を整える
返済で困る場面の多くは、返済日に口座のお金が足りないことです。原因は収入の不足より、返済日と給料日の位置関係にあることが少なくありません。
返済日は給料日の数日後に置く
給料日が25日で返済日が20日だと、返済は前の月の給料の残りから払うことになり、月末ほど苦しくなります。返済日を給料日の数日後、たとえば27日に置けば、給料が入った直後に返済が終わり、残りのお金で1か月をやりくりできます。返済日を変えられるかどうかは借入先によって違うので、会員ページや電話窓口で確かめてみてください。
家計簿の締め日も給料日に合わせる
家計簿の1か月を「25日から翌月24日」のように給料日で区切ると、1か月の中に「給料が入る、返済する、やりくりする」がそろって並びます。暦の月で区切るより、返済を含めた収支が読みやすくなります。区切り方の決め方は家計簿の締め日を給料日に合わせる方法にまとめています。
返済中に避けたいこと
- 返済日を過ぎたまま放置すること。遅延損害金がかかり、延滞の情報が信用情報機関に登録されることがあります。自分の登録内容はCICの信用情報を開示する方法で確かめられます。
- 返済のために別のところから借りること。借入が増え、利息を払うために借りる状態になりやすくなります。
- 家計簿から返済を外すこと。「返済は別枠」にすると、使えるお金を多く見積もってしまいます。
返済が苦しいときの相談先
記録をつけても毎月の収支が赤字で、返済のめどが立たないときは、早めに専門の窓口へ相談してください。日本貸金業協会の貸金業相談・紛争解決センター(0570-051-051、受付9時〜17時)では、返済の悩みや借入の相談を受け付けています。法テラスのサポートダイヤル(0570-078374、平日9時〜21時・土曜9時〜17時)では、借金問題の解決に使える法制度や相談窓口を案内してもらえます。相談の場では、家計簿の月ごとの収支と残高メモがそのまま状況の説明資料になるので、記録は手元に用意しておくと話が早く進みます。
よくある質問
- 借りたお金で買った物も記録しているのに、返済も支出にすると二重になりませんか?
- 借りたときの入金を収入に入れていなければ、家計簿全体では筋が通ります。家計簿は今月の手取りの使い道を見る道具なので、今月の手取りから出ていく返済は支出として記録します。これから新しく記録を始める人は、過去の買い物は気にせず、返済だけを記録すれば足ります。
- 元金と利息を分けて記録したほうが正確ではありませんか?
- 正確さは残高メモで確保できます。毎月の残高の差が減った元金で、返済額との差が利息です。家計簿は「借入返済」1項目にしておくほうが入力が少なく、続けやすくなります。
- 繰り上げ返済と貯金、どちらを優先すればよいですか?
- 急な出費に備える生活費1か月分ほどの貯金は先に確保し、それを超える分を繰り上げ返済に回すのが現実的です。貯金がゼロのまま返済だけ進めると、急な出費でまた借りることになりやすいからです。給料日前に足りなくなったときの動き方は、給料日前にお金がないときの対策を参考にしてください。
- 金利の低い借入に借り換えたほうがよいですか?
- 借り換えで金利が下がれば、同じ返済額でも元金の減りが速くなります。ただし借入先ごとに条件が違うので、まず今の金利と残高を残高メモで把握し、借入先ごとの金利の目安はお金を借りる方法と金利の目安の一覧で比べてから判断してください。
マネトナリ家計簿(近日公開)
レシートを撮るだけで日付・金額・店名を記録できる、端末内保存の家計簿アプリです。口座連携もアカウント登録もなく、入力した家計のデータを運営側に送りません。iOS / Android で近日公開します。
まとめ
カードローンの返済は、家計簿では固定費として「借入返済」1項目で記録し、元金と利息の内訳は月1回の残高メモで確かめます。支出の記録から変動費の上位2項目と固定費の見直し分を探せば、繰り上げ返済の原資が見つかります。まずは今日、借入先の会員ページで今の残高を確認し、日付と一緒に1行書き写すところから始めてください。


