食費を家計簿で減らす手順【2026年】外食・中食・自炊に分けて件数と単価で見る

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統計は総務省「家計調査」2025年(令和7年)の年平均を2026年10月に確認したもの、アプリの機能も同月に確認した内容です。
食費を家計簿で減らすには、食費を1つの数字で見るのをやめることから始めます。「今月の食費8万2,000円」という合計からは、スーパーの買い物が増えたのか、コンビニに寄る回数が増えたのか、外食の1回が高くなったのかが読み取れません。原因が分からないまま「外食を控える」と決めても、実際に増えていたのが別の区分なら、我慢した分だけ損をします。
この記事では、食費を外食・中食・自炊(食材)の3つに分けて記録し、それぞれを「件数」と「1件あたりの金額」に分けて前月と比べる手順を示します。増えていた区分に、ルールを1つだけ決める。これだけで、無理な節約をせずに食費は下がり始めます。目安として、総務省「家計調査」2025年の一人暮らしと二人暮らしの食費の平均と内訳も載せます。
先に結論
- 食費は「外食」「中食(弁当・惣菜・調理済みの食品)」「食材(自炊のための買い物)」の3つの項目に分けて記録します。
- 各区分の金額は「件数×1件あたりの金額」に分けて見ます。件数が増えたのか単価が上がったのかで、打つ手が変わります。
- 前月より増えた区分だけに、ルールを1つ決めます。件数なら回数の上限、単価なら1回の上限です。
- 家計調査2025年では、34歳以下の一人暮らしの食費は月41,992円で、うち外食が17,430円と4割を占めます。二人暮らし(勤労者・世帯主60歳未満)は月76,880円で、外食は17,642円です。
食費の平均と内訳(家計調査2025年)
まず、自分の食費を比べる目安を確認します。総務省「家計調査」2025年の年平均から、一人暮らしと二人暮らしの食費を、外食と調理食品(いわゆる中食)を分けて並べました。金額は1か月あたりで、自分の世帯の食事のための支出です(他の世帯への贈答用の食品は含みません)。
| 世帯 | 食費 | うち外食 | うち調理食品(中食) | それ以外(食材・飲料・菓子など) |
|---|---|---|---|---|
| 一人暮らし(単身世帯全体・平均58.6歳) | 44,659円 | 9,761円(22%) | 8,289円(19%) | 26,609円 |
| 一人暮らし(34歳以下・平均27.4歳) | 41,992円 | 17,430円(42%) | 7,785円(19%) | 16,777円 |
| 一人暮らし(勤労者世帯・平均43.3歳) | 45,787円 | 13,817円(30%) | 8,662円(19%) | 23,308円 |
| 二人暮らし(二人以上の世帯のうち2人・世帯主平均68.5歳) | 79,340円 | 10,805円(14%) | 12,044円(15%) | 56,491円 |
| 二人暮らし(勤労者世帯・世帯主60歳未満・世帯主平均48.6歳) | 76,880円 | 17,642円(23%) | 11,645円(15%) | 47,593円 |
「二人以上の世帯」の食費として紹介されることの多い月9万円台の数字は、平均2.87人の世帯で、他の世帯への贈答品も含めた金額です。二人暮らしの目安にするなら、世帯人員2人の行を使います。2人の世帯は高齢の夫婦が多いので、働いている二人暮らしなら、勤労者世帯で世帯主が60歳未満の行が近くなります。なお、34歳以下の一人暮らしの行は集計した世帯数が67と少なく、年によって動きやすい点も頭に置いておきます。
表から読める2つのこと
1つは、若い世帯ほど外食の割合が高いことです。34歳以下の一人暮らしでは、食費の4割強が外食で、調理食品と合わせると6割が「自分で作らない食事」に使われています。もう1つは、二人暮らしの食費は一人暮らしの2倍にはならないことです。食材はまとめて買えて使い切りやすく、1人あたりの食費は下がります。
2025年の二人以上の世帯の食料は、前年より名目で5.5%増えた一方、物価の動きを除いた実質では1.2%減っています。量はむしろ減らしていても、値上がりで支払いが増えている家計が多いということです。自分の食費が上がったときも、使い方の問題か値段の問題かを分けて見る必要があり、そのために次の3区分の記録が役に立ちます。一人暮らしの生活費全体の平均と比べ方は一人暮らしの生活費の平均と内訳の記事で扱っています。
食費を外食・中食・食材の3つに分けて記録する
家計簿の収支項目で「食費」を1つにしている場合は、次の3つに分けます。家計調査の「外食」「調理食品」とおおむね対応するので、上の表と比べやすくなります。
| 項目 | 入れるもの | 迷いやすい例の置き場 |
|---|---|---|
| 外食 | 店で食べた食事、喫茶店、飲み会の自分の分 | デリバリーは外食に入れる(調理済みを店から届けてもらう支出として) |
| 中食 | 弁当、おにぎり、総菜、冷凍食品やレトルトなど調理済みの食品 | コンビニで買ったおにぎりと飲み物は、まとめて中食でよい |
| 食材 | 自炊のための買い物(肉、魚、野菜、米、調味料、牛乳、卵) | スーパーで食材と総菜を一緒に買ったときは、金額の多いほうにまとめる |
1枚のレシートを細かく分ける必要はありません。スーパーの買い物は食材、コンビニは中食、飲食店は外食と、店の種類で決めてしまうと迷いが消えます。菓子や飲み物、酒が多い人は「おやつ・飲み物」を4つめの項目にしても構いませんが、最初の1か月は3つで始めたほうが記録が止まりません。項目の分け方全体の考え方は家計簿の項目の分け方の記事にあります。
合計ではなく「件数×1件あたりの金額」で見る
3つに分けて1か月記録したら、区分ごとに件数と1件あたりの金額を出します。合計金額は、この2つを掛けたものです。
例の二人暮らしの、先月と今月の記録です。
| 区分 | 先月 | 今月 | 差 |
|---|---|---|---|
| 食材 | 13件×3,500円=45,500円 | 14件×3,600円=50,400円 | +4,900円 |
| 中食 | 15件×640円=9,600円 | 22件×650円=14,300円 | +4,700円 |
| 外食 | 8件×2,350円=18,800円 | 9件×2,400円=21,600円 | +2,800円 |
| 合計 | 73,900円 | 86,300円 | +12,400円 |
合計だけを見ると「食費が1万2,000円増えた、外食を減らそう」となりがちです。分けて見ると、増え方が一番目立つのは中食の件数で、7件増えています。1件あたりは650円と小さいので、1回ずつの支払いは気になりません。平日の帰りにコンビニへ寄る回数が増えた、と記録が教えてくれます。
食材の増加4,900円は、件数が1件、単価が100円増えた結果です。1件あたりの金額が上がったのは値上がりの影響も考えられるので、件数が増えていない限り、使い方としては大きく変わっていないと読めます。外食は件数も単価もわずかな増加でした。
件数と単価で、打つ手が変わる
| 増えたもの | よくある原因 | 決めるルールの例 |
|---|---|---|
| 中食の件数 | 帰りが遅い日のつなぎ、昼食のコンビニ通い | 「平日のコンビニは週3回まで」 |
| 外食の件数 | 疲れた日の外食、休日の昼 | 「外食は月6回まで、うち休日の昼は2回」 |
| 外食の単価 | 飲み会や記念日の食事、店の格上げ | 「ふだんの外食は1人1,500円まで、記念日は別枠」 |
| 食材の件数 | 買い足しのついで買い | 「スーパーは週2回、買い物リストを持って行く」 |
| 食材の単価 | まとめ買いで使い切れずに捨てる、値上がり | 「1回の買い物は4,000円まで、冷蔵庫の残りを見てから行く」 |
例の二人暮らしなら、決めるのは中食の件数のルール1つです。22件を15件に戻せば、中食は約4,500円減ります。その分を家で食べるための食材費が少し増えるので、実際に減るのは差額ですが、それでも月数千円は確実に下がります。ほかの区分は来月の記録を見てから考えます。
毎月の食費チェックの手順
月末に10分で終わる手順にまとめます。決めることは最後の1つだけです。
- 食材・中食・外食の3つについて、今月の合計、件数、1件あたりの金額を書き出します。
- 先月の同じ3つの数字と並べ、合計の差が一番大きい区分を選びます。
- その区分で、件数と1件あたりの金額のどちらが増えたかを見ます。
- 明細を開いて、増えた分の店や曜日を確かめます。「金曜の夜の外食」「月曜のコンビニ」のように、場面が1つ見つかれば十分です。
- その場面に対するルールを1つ決め、来月の記録で守れたかを確かめます。どの区分も先月と変わらなければ、ルールは足さずに終わります。
3か月続けると、自分の家計で食費を押し上げる場面がほぼ決まってきます。ルールが1つずつ積み重なるので、急な我慢をしなくても食費は下がった水準で落ち着きます。
食費を減らすときに避けたいこと
- 食材の単価だけを見て安い食品に切り替え続けること。値上がりの影響も入る数字なので、件数と合わせて判断します。
- 外食をゼロにするような極端な上限を決めること。守れなかった月に記録そのものが止まります。
- 3つの区分を毎月変えること。分け方が変わると前月比が使えなくなります。
記録の手間を増やさないために
区分を3つに増やすと、記録の手間が増えるように感じます。実際には、店ごとに区分が決まっているので、迷うのは最初の数回だけです。食費だけを先に記録する進め方は家計簿をズボラでも回す3つの型の記事で「食費だけ記録する型」として紹介しています。
マネトナリ家計簿なら、収支項目に「食材」「中食」「外食」を自分で追加できます。項目別の画面でその項目を押すと、件数、1件あたりの金額、前の月との差、明細が表示されるので、この記事の表を手で計算せずに済みます。レシートを撮ると合計金額と日付、読み取れれば店名を記録し、前に記録したことのある店なら収支項目も前回と同じものが入ります。スーパーは食材、コンビニは中食と一度決めておけば、2回目からは確認して保存するだけです。レシートの出ない支出は「ランチ 1200円」のように話すだけの音声入力でも記録できます。
よくある質問
- 二人暮らしの食費は月いくらが目安ですか
- 家計調査2025年では、勤労者世帯で世帯主が60歳未満の2人の世帯は月76,880円、うち外食は17,642円でした。ただし平均であり、世帯主の平均年齢は48.6歳です。目安との差を見るより、自分の記録で前月と比べ、増えた区分を特定するほうが減らすには早道です。
- 一人暮らしで自炊していますが、食費が平均より高いです
- 34歳以下の一人暮らしの平均は外食が4割を占めるので、自炊中心の人は外食以外の部分が平均より多くなって当然です。食材の件数と1件あたりの金額を見て、使い切れずに捨てている食材が無いかを確かめます。
- お酒やお菓子はどの区分に入れればいいですか
- スーパーで食材と一緒に買うなら食材、コンビニで買うなら中食と、店で決めて構いません。金額が月に数千円を超えるようなら、「おやつ・飲み物」を4つめの項目にして件数を見ると、減らす場面が見つけやすくなります。


