ざっくり家計簿のやり方【2026年】ズボラでも続く3つの型

ざっくり家計簿のやり方【2026年】ズボラでも続く3つの型

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2026年10月時点

本文の家計の数字は総務省「家計調査」と経済産業省のキャッシュレス決済比率(いずれも2025年)、アプリの機能は2026年10月に公式情報で確かめたものです。

ざっくり家計簿は、「毎日・全部・正確に」の3つのうち、どれかを最初から捨てる家計簿です。アプリを入れては2週間で開かなくなるのは、性格の問題ではなく、3つを同時に満たそうとしたからです。1つ外すだけで、負担は半分以下になります。

やり方は3つの型に絞れます。週1回まとめてレシートを撮る型、固定費だけ記録して変動費は口座の残高で見る型、食費だけ記録する型です。金額は100円単位に丸めてよく、抜けた日は「不明」で構いません。

この記事では、ざっくりで回すルール、3つの型の手順と所要時間、抜けた日の扱い、1か月後の見直し方の順に説明します。読み終わる頃には、自分に合う型と、今週の何曜日に何をするかが決まります。

先に結論

  • ざっくり家計簿は「毎日・全部・正確」のどれか1つを捨てると回ります。3つの型は、捨てるものがそれぞれ違います。
  • 型A「週1回まとめて撮る」は現金とレシートが多い人向け。週20分で、何に使ったかまで分かります。
  • 型B「固定費だけ記録して、変動費は残高で見る」はキャッシュレス中心で口座が1つの人向け。月15分で、あといくら使えるかが分かります。
  • 型C「食費だけ記録する」は自炊する人向け。食費は消費支出のおよそ3割を占め、記録の効果が最初に出る費目です。
  • 抜けた日は0円ではなく「不明」にします。月末にまとめて埋めず、1か月やって不明が多ければ型を変えます。

ざっくりで回す3つのルール

どの型を選んでも、次の3つを決めておくと手が止まりません。

金額は100円単位に丸めてよい

540円は500円、1,280円は1,300円で構いません。家計簿の目的は1円単位で財布と合わせることではなく、何にどれくらい使っているかの傾向をつかむことです。丸めた誤差は月の合計ではほとんど打ち消し合い、判断を変えるほどの差にはなりません。レシートを撮って記録するなら、読み取った金額をそのまま使えばよく、丸める手間もかかりません。

項目は6つまで

項目が多いほど「これはどれ?」と迷う時間が増え、迷いが抜けの原因になります。「食費・日用品・交通・交際・その他・不明」の6つで始め、足りないと感じたら2か月目に1つ足します。

合わなくても直さない

財布の残高と家計簿が数百円ずれていても、そのままにします。ずれを探す作業は、ざっくり家計簿でいちばん先に捨ててよい作業です。

クレポン
クレポン

3日分のレシートを財布から出した時点で、もう負けた気分になるんだよね。毎日つけなくていいって最初に決めてほしかった。

ズボラでも続く3つの型を比べる

型Aは範囲を全部にして頻度を週1回に落とす。型Bは範囲を固定費だけにして、変動費は残高という結果だけを見る。型Cは範囲を食費だけに絞る。まず全体を表で見てください。

型手順所要時間向いている人分かること
A. 週1回まとめて撮るレシートを1か所に溜め、週1回まとめてアプリで撮る。レシートのない支出は同じ日に入力週1回20分(レシート20枚前後)現金やレシートの出る買い物が多い人何にいくら使ったか、項目ごとの内訳
B. 固定費だけ記録して、変動費は残高で見る固定費を一度登録し、給料日に「残高から固定費を引いた額」を控える。週1回残高を見るだけ初回60分、以後は月15分カードや電子マネーが中心で、生活費の口座が1つの人今月あといくら使えるか
C. 食費だけ記録する食料品・外食・コンビニの支出だけを、買った日に金額だけ入力する1回10秒、週に5分前後自炊する人。まず1つの費目で手応えを得たい人食費の合計と、先月との差

迷ったら型Aです。範囲を狭めていないので、あとで減らすことも増やすこともできます。型Bと型Cは、週20分すら重いと感じる人の入口です。

型A「週1回まとめて撮る」の手順

捨てるのは「毎日」です。「全部」を残すので、月末には何にいくら使ったかが分かります。

  1. レシートを入れる場所を1か所決めます。財布の札入れの奥、玄関の小皿、かばんの内ポケットのどれか1つです。買ったらそこに入れるだけで、その日の作業は終わりです。
  2. 週1回の枠を決めます。「日曜の夜、洗濯機を回したあと、食卓で」のように、曜日・場所・直前の行動を固定すると忘れません。
  3. 枠の時間に、溜まったレシートをまとめて撮ります。マネトナリ家計簿なら、レシートを撮ると日付・合計金額・店名を読み取って記録します。読み取り結果は折れ・かすれ・照明で変わるので、日付と合計だけ確かめて保存します。
  4. レシートのない支出を、思い出せる範囲で入れます。自販機、交通系ICのチャージ、カードで払った通販などです。「先週 自販機で 150円」のように話して記録できるアプリなら、思い出しながら次々に入れられます。思い出せない日は「不明」と入れます。
  5. 撮り終えたレシートは捨てます。保証書代わりになる家電や、医療費控除に使う薬局のレシートだけ別に取ります。

撮影と確認で1枚20秒とすると、20枚で7分前後です。手入力と片づけを入れても20分で収まります。撮るときのコツはレシート読み取りの仕組みと撮り方のコツに、捨ててよいレシートの基準はレシートを捨てるタイミングと残す5種類にまとめています。

レシートをもらい忘れた小さな支出は、抜けても月の合計を大きく狂わせません。週1回の枠を飛ばしたら、その週のレシートは撮らずに「不明」を1件入れて、翌週から戻ります。頑張って2週分を撮らないことが、翌週に戻れるコツです。

型B「固定費だけ記録して、変動費は残高で見る」の手順

捨てるのは「全部」です。記録するのは家賃、通信費、サブスク、保険料などの固定費だけで、変動費は「給料日から次の給料日までに残高がいくら減ったか」という結果だけで見ます。

  1. 固定費を洗い出します。直近2か月の口座明細とカード明細から、毎月同じ額が出ていくものを書き出します。初回はここに60分かかりますが、1回きりです。洗い出しの順番は家計簿で固定費を見直す手順を使ってください。
  2. 洗い出した固定費を家計簿に登録します。マネトナリ家計簿のように毎月の固定費を登録すると自動で記録されるアプリなら、翌月からの入力は要りません。
  3. 給料日に、生活費の口座の残高を見て「残高から今月の固定費の合計を引いた額」を1つ控えます。これが今月の変動費に使える上限です。
  4. 週1回、同じ曜日に口座の残高を見ます。控えた額から残高を引いた差が、今週までに使った変動費です。数字を1つ見るだけで、入力はしません。
  5. 次の給料日の前日に、残高の差を「変動費」として1件だけ入力します。月の記録は固定費と変動費の2行になります。

この型が力を発揮するのは、生活費の支払いが1つの口座に集まっている人です。カードの引き落としと給与の振込が同じ口座で、電子マネーのチャージもそこから出ていれば、残高の減りがそのまま変動費になります。経済産業省によると2025年のキャッシュレス決済比率(国内指標)は58.0%で、支払いがキャッシュレスに寄っている人ほど相性がよくなります。内訳まで知りたくなったら、変動費のうち食費だけ記録を始めます。それは次の型Cと同じ作業です。

型C「食費だけ記録する」の手順

捨てるのは「全部」ですが、型Bと逆に、毎日動く費目を1つだけ追います。記録するのは食料品、外食、コンビニ、カフェの支出だけです。

なぜ食費なのか

食費は、家計の中で大きく、よく動く費目です。総務省「家計調査」2025年では、二人以上の世帯の消費支出は月平均314,001円で、うち食料は94,895円です。消費支出に占める食料の割合(エンゲル係数)は28.6%でした。家賃や通信費は一度決めたら動きませんが、食費は毎日の判断で上下するので、記録の効果が最初に出ます。

手順は4つ

  1. 「食費」の定義を1行で決めます。おすすめは「口に入るものを買った支出はすべて食費」です。外食もコンビニのコーヒーも、迷わず食費に入れます。
  2. 買った直後に、金額だけを入れます。店名もメモも要りません。手入力なら1回10秒です。
  3. 入れ忘れた日に気づいたら、その日を「不明」にします。レシートが残っていれば撮って埋めますが、記憶では埋めません。
  4. 月末に食費の合計だけを見て、翌月の目安を1つ決めます。「先月より5,000円減らす」のような1行で十分です。

1か月続いて食費の手応えが出たら、「日用品」を足します。ドラッグストアで食品と日用品を同時に買う人は、レシートの合計を全部食費に入れて構いません。

抜けた日の扱い方

どの型でも抜けは出ます。続くかどうかは、抜けをどう扱うかで決まります。

抜けた日は0円ではなく「不明」にする

入力しなかった日を空欄のままにすると、集計では0円と同じ扱いになり、月の合計が実際より少なく見えます。少なく見える家計簿は信用できなくなり、開かなくなります。

代わりに、その日に「不明」という項目で1件入れます。金額は0円のままで構いません。目的は金額を当てることではなく、抜けた日を数えることです。月末に不明の件数を見れば、その型が合っているかを判断できます。

月末にまとめて埋めない

月末に2週間分を記憶で埋めると、根拠のない数字が並び、月末の作業も重くなります。埋めるのは週1回の枠の中だけと決め、枠に入らなかった分は不明のまま月を閉じます。

1か月で型を変えてよい

1か月やって不明が多ければ、その型が合わなかっただけです。型Aで週の枠を2回飛ばしたなら型Bに、型Bで残高が合わず気持ち悪いなら型Cに変えます。変えることは失敗ではなく、1か月分の情報を得た結果です。

クレポン
クレポン

「不明」でいいなら、抜けた日があっても続けられそう。前は抜けた日を見るたびに全部やり直したくなって、結局やめてた。

最初の1か月にやらないこと

  • 型を2つ同時にやらない。型Aをしながら残高も追うと、決めることが倍になります。
  • 収入の細かい記録まで始めない。給料など決まった収入は固定収入として登録するか、支出だけを付ける形で十分です。

型の選び方と、1か月後の見直し

当てはまるもの選ぶ型
現金や、レシートが出る店での買い物が多い。何に使ったかを知りたい型A 週1回まとめて撮る
カード・電子マネーが中心で、生活費の口座は1つ。「あといくら使えるか」を知りたい型B 固定費だけ記録して、変動費は残高で見る
自炊する。食費が高い気がする。まず1つの費目で手応えがほしい型C 食費だけ記録する
どれにも当てはまらない、または迷う型A。あとから減らすことも増やすこともできる

1か月後に見るのは2つの数字だけ

月末に見るのは「不明の件数」と「合計」の2つです。不明が週2件以下なら、その型は合っています。翌月も同じ型を続け、型Aなら円グラフで一番大きい項目を1つ見る、型Bなら変動費の合計を先月と比べる、型Cなら食費の合計を先月と比べる、という確認を1つだけ足します。

不明が週3件以上なら、型Aは枠を10分に短くするか型Bへ、型Cは入力の場面を「レジを離れる前」に固定し直します。原因の切り分けは家計簿が続かない4つの原因と直し方が役に立ちます。

慣れたら足す順番

2か月目以降に余裕が出たら、1つずつ足します。型Aは項目を1つ増やす。型Bは食費だけ入力を始める(型Cと合流します)。型Cは日用品を足す。3か月続いて、月ごとの推移を先月と比べる習慣が付いていれば、ざっくりのままで家計簿は十分に役立っています。

アプリで付けるなら、マネトナリ家計簿には「支出だけを記録する」モードがあり、収入の入力を省いて支出だけに集中できます。会員登録なしで入れたその日から使えるので、型を決めたらすぐ始められます。

クレポン
クレポン

ぼくは現金が多いから型A。日曜の夜、洗濯機を回したあとに撮る。まずこれだけ決めた。

よくある質問

ざっくり家計簿でも、貯金に役立ちますか
役立ちます。貯金に効くのは、使いすぎている項目に気づいて翌月の行動を1つ変えることで、それには100円単位の記録で十分です。月の合計と、いちばん大きい項目が分かれば判断できます。
週1回しかつけないと、家計簿として意味が薄くなりませんか
月の合計と項目の内訳は、週1回でも毎日でも同じ数字になります。違うのは入力の場面が7回か1回かだけです。ズボラな人ほど、1回に集めたほうが月末の合計にたどり着けます。
レシートをもらわない買い物が多いのですが、型Aは無理ですか
レシートの出る店だけ撮り、出ない支出はカード明細を週1回の枠で見て、金額だけ入れます。それも重いなら、レシートの出ない支出は「不明」1件にまとめます。抜けを数えられていれば、型として成立しています。
週1回の枠さえ忘れたら、どうすればいいですか
忘れた週はレシートを捨て、「不明」を1件入れて、次の枠に戻ります。2回続けて忘れたら、枠の曜日か場所が合っていないので、そこだけ変えます。

まとめ

ざっくり家計簿は、「毎日・全部・正確」のどれかを最初から捨てた型を選ぶと回ります。現金が多いなら型A、キャッシュレスで口座が1つなら型B、自炊するなら型Cです。金額は100円単位で構わず、抜けた日は「不明」にし、1か月後に不明の件数で型を見直します。

今日やることは1つです。3つの型から1つを選び、今週の枠の「曜日・場所・直前の行動」をメモに書いてください。

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