友達に貸したお金が返ってこない時の催促と対処【2026年】LINE例文つき

友達に貸したお金が返ってこない時の催促と対処【2026年】LINE例文つき

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2026年10月時点

支払督促・少額訴訟は裁判所の公式サイト、時効は民法の条文(e-Gov法令検索)、内容証明は日本郵便の案内で、2026年10月に確かめた内容です。

「来月には返すから」と言われて貸したお金が、約束の日を過ぎても返ってこない。催促したら気まずくなりそうで、でも黙っていたら忘れられてしまいそうで、LINEの入力欄に何度も文章を書いては消している。友達にお金を貸した人の多くが通る道です。

安心してください。口約束でも、貸したお金を返してもらう権利はあなたにあります。そして多くの場合、返ってこない理由は「踏み倒すつもり」ではなく「言い出せないまま時間がたった」です。最初の催促の仕方ひとつで、お金も関係も取り戻せることは少なくありません。

この記事では、段階ごとのLINEの文面例、証拠になる記録の残し方、借用書がない場合の対処、そして話し合いで解決しないときの公的な手段と時効まで、貸した側がやるべきことを順番にまとめます。

先に結論

  • 催促は、責めずに「いつ・いくら返せるか」を聞く一文から始めます。返事がなければ、期日を区切る、分割を提案する、と段階を上げていきます。
  • 相手から「◯日に返す」「あと5万円残ってるよね」といった返信をもらえば、それが借りた証拠になり、時効もそこから数え直しになります。
  • 借用書がなくても、振込の記録とLINEのやりとりがあれば、貸したことは示せます。
  • 話し合いで解決しなければ、内容証明で正式に請求し、それでも払われなければ裁判所の支払督促か少額訴訟(60万円以下)を使います。どちらも弁護士なしで申し立てられます。
  • 返す日を決めていた貸し借りは、その日から5年で時効になります。期限が近いなら、催促と記録を急ぎましょう。

催促の前に確かめておくこと

催促のメッセージを送る前に、手元の情報を整理しておきます。相手に「いくらだっけ」と聞き返されたとき、すぐ答えられるだけで話がぐっと進みます。

確かめることどこで確かめるか
貸した日と金額通帳・銀行アプリの振込履歴、送金アプリの取引履歴、手渡しならその日のLINE
返すと約束した日貸したときのLINEや会話のメモ
すでに返してもらった分入金の履歴。一部返済があれば、残りの金額を出しておく
貸した理由相手が何に使うと言っていたか(あとで説明するときに役立つ)

催促の仕方とLINEの文面例

催促は、いきなり強い言葉で始めないのが鉄則です。友達が返さない理由は、多くが「お金が用意できず、言い出しにくくなった」か「単に忘れている」かのどちらかです。相手が返事をしやすい文面から始め、反応に合わせて段階を上げていきます。

段階1: 期日を少し過ぎたとき(確認)

責める言葉は入れず、「いつ返せそうか」だけを聞きます。忘れていた相手なら、これで返ってきます。

おつかれ! 前に貸した8万円のことなんだけど、10月末の約束だったよね。いつ頃になりそうか教えてもらえる?

段階2: 返事がない・はぐらかされたとき(期日を区切る)

具体的な日付を示し、返事の期限も添えます。

この前の8万円の件、返事がなかったからもう一度連絡しました。こちらも予定していた支払いがあるので、11月15日までに返してもらえると助かります。難しければ、今週中にいつなら返せるか教えてください。

段階3: 「今は返せない」と言われたとき(分割の提案)

一括が無理なら、分割で毎月少しずつ返してもらう形に切り替えます。相手が答えやすく、返済を続けやすくなります。

事情は分かった。一度に返すのが難しいなら、毎月25日に1万円ずつ、8回で返すのはどう? 11月25日からで大丈夫なら「了解」だけ返信してもらえると、こっちも安心できる。

この返信の「了解」が、あとで大きな意味を持ちます(記録の残し方で説明します)。

段階4: 何度連絡しても返事がないとき(最終の連絡)

正式な手続きを考えていることを、落ち着いた言葉で伝えます。脅すような言い方や、相手の職場・家族・SNSで知らせるような行動は、こちらが不利になるので避けます。

2026年4月に貸した8万円について、これまで3回連絡しましたが返事がありません。11月30日までに返済か、返済の予定の連絡がない場合は、内容証明郵便での請求や裁判所の手続きを考えます。できれば話し合いで解決したいので、連絡を待っています。

催促でやってはいけないこと

  • 深夜や早朝に何度も連絡する、相手の職場に押しかける。
  • 共通の友達のグループLINEやSNSで、借金のことを書く。
  • 「返さないなら会社に言う」など、脅しと取られる言葉を送る。

記録の残し方

話し合いで解決する場合も、手続きに進む場合も、頼りになるのは記録です。催促を始めたら、次のものをまとめて保存しておきます。

  1. 貸した日の振込履歴、または送金アプリの取引履歴の画面を保存する。
  2. 貸したときのLINEのやりとりを開き、金額と返す日が分かる部分をスクリーンショットする。
  3. 催促のLINEと相手の返信を、そのつどスクリーンショットする。
  4. 一部でも返してもらったら、入金の履歴を保存し、残りの金額をメモする。
  5. 保存した画面を1つのフォルダにまとめ、日付順に並べておく。

特に大事なのが、相手が借りたことを認める返信です。「ごめん、来月には返す」「残り5万円だよね」といった一文は、借りたことの証拠になるうえ、時効の数え直しにもつながります。段階3で「了解」の返信をお願いしているのはそのためです。

借用書がない場合はどうする?

借用書がなくても、貸したお金を返してもらう権利はなくなりません。民法では、お金を返す約束をして相手が受け取った時点で、お金の貸し借りの契約が成立します。借用書は契約を成り立たせるものではなく、証明するためのものです。

借用書の代わりに、次のものが貸した証拠になります。

  • 相手の口座への振込履歴(手渡しより強い証拠になります)
  • 「貸して」「◯日に返す」などのLINEやメール
  • 相手が借りたことを認めた返信
  • 一部を返してもらった入金の記録

手渡しで貸して、LINEにも何も残っていない場合は、今から記録を作ります。段階1の文面のように「前に貸した◯万円」と金額を入れて送り、相手から返事をもらえば、それが借りたことを認めた記録になります。返済の話がまとまったら、残りの金額と返す日を書いた書面に署名してもらうのも確実な方法です。

返す日を決めていなかった場合でも、民法では、貸した側が相当の期間を定めて返すよう求めることができます。「11月30日までに返してください」のように、日付を示して請求しましょう。

話し合いで返ってこないときの手段

催促しても返ってこないときは、正式な手段に進みます。いきなり裁判ではなく、次の順番で考えます。

内容証明郵便で請求する

内容証明は、いつ、どんな内容の文書を、誰から誰あてに出したかを日本郵便が証明するサービスです。配達証明を付ければ、相手に届いた日も証明できます。インターネットで24時間出せる「e内容証明」もあります。法的に支払いを強制するものではありませんが、LINEを無視していた相手が、正式な文書を受け取って連絡してくることは多く、請求した日付の証拠にもなります。

支払督促と少額訴訟

内容証明でも払われなければ、簡易裁判所の手続きを使います。どちらも弁護士に頼まず、自分で申し立てられます。

支払督促少額訴訟
使える金額金額の上限なし60万円以下
申し立て先相手の住所地の簡易裁判所の書記官原則として相手の住所地の簡易裁判所
裁判所に行くか書類の審査だけで、行かなくてよい原則1回の審理に出席する
流れ相手が受け取って2週間以内に異議を出さなければ、仮執行宣言を申し立てて強制執行へ進める原則1回の審理で言い分と証拠を出し、判決まで進む。分割払いの判決になることもある
相手が争ったら異議が出ると通常の裁判に移る相手の申し出などで通常の裁判に移ることがある
向いている場面相手が借りたこと自体は認めていて、払わないだけのとき相手が金額などを争いそうだが、証拠はそろっているとき

少額訴訟は、同じ簡易裁判所で1人が使えるのは年10回までで、証拠はその日にその場で調べられるものに限られます。上の記録をそろえておけば、そのまま証拠として使えます。2026年5月21日からは、どちらの手続きも書面に加えてオンラインでの申し立てができるようになりました。申立書の書式と手数料は裁判所の公式サイトで確かめられます。

手続きに不安があれば、法テラス(日本司法支援センター)のサポートダイヤル(0570-078374)で、相談できる窓口を案内してもらえます。収入などの条件に当てはまれば、弁護士や司法書士に無料で相談することもできます。

時効は5年。止める方法も知っておく

2020年4月以降に貸したお金は、返してもらえると知った時から5年、または返してもらえるようになった時から10年、請求しないままだと時効で請求できなくなります。返す日を決めていたなら、その日から5年がひとつの目安です。

ただし、時効は次のことで止めたり、数え直したりできます。

すること時効への効果
相手が借りたことを認める(返済の約束、一部の返済、残額の確認など)その時から数え直し(更新)
内容証明などで請求する(催告)6か月間は時効が完成しない(完成猶予)。ただし、くり返しても延びない
支払督促や訴訟を申し立てる手続きが続く間は完成しない。判決などで権利が確定すれば数え直し

友達との貸し借りで実際に役立つのは、一番上の「認めてもらう」です。毎月少しずつでも返してもらう、残りの金額を確認する返信をもらう。これだけで時効は数え直しになります。5年が近づいているのに返事がない場合は、内容証明で請求して6か月の猶予を作り、その間に支払督促か少額訴訟を申し立てます。

返ってきたあと、次に頼まれたとき

全額返ってきたら、「確かに受け取りました、ありがとう」とひと言送って区切りをつけます。お互いに気持ちよく終われば、友達関係はたいてい元に戻ります。

また頼まれたときは、貸すなら返ってこなくても困らない額にとどめ、条件をLINEで残してもらいます。貸さないと決めているなら、最初の返事ではっきり断るのが、相手のためでもあります。断り方と、借りる側が守るべき頼み方・返し方は友達にお金を借りるときの頼み方と返し方にまとめています。友達に送って読んでもらうのもひとつの方法です。

よくある質問

LINEのやりとりだけで証拠になりますか
なります。金額と返す約束が分かるやりとりや、相手が借りたことを認める返信は、貸したことを示す証拠として使えます。振込の記録と合わせて保存しておくと、より確実です。
LINEをブロックされてしまいました
住所が分かれば、内容証明郵便で請求できます。それでも反応がなければ、相手の住所地の簡易裁判所に支払督促や少額訴訟を申し立てます。住所が分からない場合は、共通の知人に連絡を頼むより先に、法テラスなどで進め方を相談しましょう。
数万円でも裁判所の手続きを使えますか
使えます。支払督促に金額の下限はなく、少額訴訟も60万円以下ならいくらからでも申し立てられます。申立ての手数料は請求する金額に応じて決まるので、裁判所の公式サイトで確かめてから判断しましょう。
友達が「お金がない」と言い張ります
一括が無理なら、毎月の分割で返してもらう約束に切り替えます。「毎月◯日に◯円」と具体的に決め、LINEで「了解」をもらいましょう。少しずつでも返済が続けば、時効の心配もなくなります。
貸したお金を「あげたもの」と言われました
貸したときのLINE、振込の記録、相手が「返す」と言ったやりとりを集めます。「返す」という言葉が一度でも残っていれば、貸したことを示せます。証拠がそろったら、内容証明で請求し、払われなければ少額訴訟を考えます。

まとめ

友達に貸したお金が返ってこないときは、責めずに「いつ返せるか」を聞くことから始め、期日を区切る、分割を提案する、と段階を上げていきます。その間、振込の記録とLINEのやりとりを保存し、相手が借りたことを認める返信をもらっておけば、借用書がなくても困りません。それでも返らなければ、内容証明、支払督促、少額訴訟と、弁護士なしで使える手段があります。時効の5年を意識しながら、まずは今日、段階1の一文を送ってみてください。

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