ゆうちょ銀行でお金を借りる方法【2026年】貯金担保自動貸付けと口座貸越

ゆうちょ銀行でお金を借りる方法【2026年】貯金担保自動貸付けと口座貸越

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2026年9月時点

金額・金利・年齢などの条件は、ゆうちょ銀行と各機関の公式サイトで2026年9月に確認したものです。金利は貯金金利の改定に連動して変わるため、手続きの前に最新の数字を確かめてください。

給与の受け取りも定額貯金も、口座はゆうちょ銀行だけ。そんな人が急に20万円ほど必要になったとき、気になるのは「ゆうちょ銀行でお金を借りることはできるのか」「定額貯金を崩さずに済むのか」の2点だと思います。

結論からいうと、ゆうちょ銀行には2026年9月時点で、定額・定期貯金を担保にした「貯金担保自動貸付け」と、審査を受けて枠をもらう「口座貸越サービス」の2つの借り方があります。定額貯金があるなら、解約せずにATMから引き出すだけで借りられます。一方で、カードローン「したく」や国債・財形貯金を担保にする貸付けは、すでに新規の受付を終えています。

この記事では、いま使える2つの方法の条件・金利・借り方・返し方を公式資料で確かめ、「どちらを使うか」「そもそも借りるべきか」を決められるように整理しました。

先に結論

  • 担保定額貯金・担保定期貯金があるなら「貯金担保自動貸付け」が第一候補です。預入金額の90%以内、1口座300万円まで、審査なしでATMから引き出すだけで借りられます。
  • 金利は担保にした貯金の約定金利に0.25%(定額)か0.5%(定期)を上乗せした低い水準です。20万円を1か月借りても利息は数百円で収まります。
  • 貯金がない、または足りないときは「口座貸越サービス」。年14.0%、最大50万円(新規契約時は30万円)で、審査に10日ほどかかります。
  • カードローン「したく」(2018年10月)、財形貯金担保貸付けと国債等担保自動貸付け(2019年3月)は新規受付を終了しており、いまは申し込めません。
  • 返済期限は貸付けの日から2年。利子まで含めて通常貯金に入金しないと、期限後に担保の貯金が払い戻されて返済に充てられます。

ゆうちょ銀行で借りられる方法は2つ(2026年9月時点)

ゆうちょ銀行の公式サイト「ローン・貸付け」に並ぶ個人向けの商品は、住宅ローンを除くと「口座貸越サービス」と「貯金担保自動貸付け」の2つだけです。このほか、クレジットカード「JP BANK カード」にキャッシング枠を付けている人は、その枠で借りることもできます(実質年率15.0%)。

方法担保・審査借りられる額金利(年)向いている人
貯金担保自動貸付け担保定額貯金・担保定期貯金が担保。審査なし預入金額の90%以内、1口座300万円まで担保貯金の約定金利+0.25%(定額)または+0.5%(定期)定額・定期貯金があり、崩したくない人
口座貸越サービス担保なし。ゆうちょ銀行と保証会社の審査あり10万〜50万円(新規契約時は30万円まで)14.0%(変動金利)担保にできる貯金がない人、引き落としの残高不足に備えたい人
JP BANK カードのキャッシングカード発行時の審査で枠が付いた人のみ10万〜30万円(ゴールドは50万円まで)15.0%すでにカードと枠を持っている人

定額貯金が150万円ある人なら、貯金担保自動貸付けで借りられる上限は135万円です。金利が段違いに低く、審査も申し込みも要らないので、担保にできる貯金がある人はこの方法から検討するのが順当です。

定額・定期貯金を崩さずに借りる「貯金担保自動貸付け」

貯金担保自動貸付けは、総合口座の担保定額貯金や担保定期貯金を担保にして、通常貯金の残高を超える払い戻しがあったときに不足分を自動的に貸してくれる仕組みです。申し込み書類も審査もなく、ATMで残高より多い金額を引き出した時点で貸付けが始まります。

条件は「預入金額の90%以内・300万円まで・2年」

項目内容
担保にできる貯金担保定額貯金、担保定期貯金(自動貸付けの対象外に設定したものを除く)
貸付金額1円以上1円単位。預入金額の90%以内で、総合口座1口座につき300万円まで
貸付期間貸付けの日から2年。2年以内に担保の貯金が満期を迎える場合はその満期まで
貸付回数・返済回数どちらも制限なし。期間内なら何回に分けて返しても構いません
金利担保定額貯金なら返済時の約定金利+0.25%、担保定期貯金なら預入時の約定金利+0.5%
利子の計算1年を365日とする日割り。返済時に元金とあわせて支払う
手続き不要。本人確認書類の提示を求められる場合あり

窓口やゆうちょ通帳アプリで定額貯金を預けるときは「貯金担保自動貸付けの対象とするか」を選べます。対象外にした覚えがある人は、アプリの現在高照会で「引出可能残高」を見れば、いま借りられる額が分かります。ATMで預けた定額貯金は自動的に対象になっています。

金利はいくらになるか。20万円を1か月借りた場合の目安

貸付金利は「担保にした貯金の約定金利」に上乗せする方式なので、いつ預けた貯金を担保にするかで変わります。2026年9月14日時点のゆうちょ銀行の金利は、定額貯金が年0.425〜0.710%(預入期間による)、定期貯金が年0.500〜1.250%です。いま預けた貯金を担保にすれば、貸付金利はおおむね年0.7〜1.8%です。金利がほぼゼロだった時期に預けた定額貯金なら、上乗せ分の0.25%とほとんど変わりません。

仮に年1.0%で20万円を30日間借りると、利子は200,000円×1.0%×30日÷365日で約164円です。同じ条件を口座貸越サービスの年14.0%で計算すると約2,301円、JP BANK カードのキャッシング(年15.0%)なら約2,465円になります。定額貯金を担保にできる人にとって、貯金担保自動貸付けがいちばん負担の軽い借り方であることは、この差を見れば分かります。

「定額貯金を解約して払えばいい」という考え方もありますが、定額貯金は預けた期間が長いほど金利が上がる商品です。1年ほど借りて返すだけなら、解約して利息を失うより、数百円の利子を払って貯金を残すほうが手元に多く残ります。

クレポン
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審査なしで、ATMからいつもどおり引き出すだけ。「借りる」というより、自分の貯金を一時的に前借りする感じなんだね。

借り方の手順

  1. ゆうちょ通帳アプリかゆうちょダイレクトの現在高照会で「引出可能残高」を確かめます。ここには自動貸付けで借りられる額が含まれています。
  2. ゆうちょ銀行・郵便局のATMか貯金窓口で、いつもどおり通常貯金から必要な額を引き出します。残高を超えた分が自動的に貸し付けられます。
  3. 通帳には貸付高が「現在高(貸付高)」欄にマイナスで記帳され、アプリの現在高もマイナス表示になります。これが借りている状態のしるしです。
  4. 返すときは、貸付金額と利子の相当額を通常貯金に入金するだけです。給与振込があれば、その時点で自動的に返済に充てられます。

残高を意識せずに引き出すと、知らないうちに借りている状態になることもあります。通帳やアプリのマイナス表示は月に1度確かめておくと安心です。

返し方と、返し忘れたときに起こること

返済は通常貯金への入金で自動的に行われます。まとめて返しても、少しずつ返しても構いません。注意したいのは、貸付金額と同じ額だけ入金しても、日割りの利子が残っている限り完済にはならない点です。ゆうちょ銀行は「貸付利子を返済しないまま貸付期間が経過した場合は、担保とされた貯金が払い戻される」と明記しています。

2年の貸付期間を過ぎても元金と利子が残っていると、担保の定額・定期貯金が払い戻され、返済分が差し引かれた残りが通常貯金に戻ります。守りたかった貯金が結局崩れる結果になるので、利子分まで含めて少し多めに入金しておけば済む話です。

担保にしている貯金が2口以上ある場合は、貸付期間が長いもの、金利が低いものから順に貸し付けられ、返済は期限が早いものから充てられます。

担保にする貯金がないなら「口座貸越サービス」

定額・定期貯金を持っていない、あるいは残高が足りない場合に使えるのが口座貸越サービスです。通常貯金の残高が引き落としや払い戻しで足りなくなったとき、不足分だけを自動的に融資する仕組みで、貯金担保自動貸付けを使っている人は、その限度額を超えた分がこちらから融資されます。

項目内容
申し込める人契約時に満20歳以上70歳以下、日本国籍または永住許可等を受けた人。安定した収入があり(年金収入も可)、ゆうちょ銀行の通常貯金を持ち、保証会社(ゆうちょローンセンター)の保証を受けられる人
貸越限度額10万円以上50万円以内(10万円単位)。新規契約時は最大30万円
金利年14.0%(変動金利)。入会金・年会費は無料
審査ゆうちょ銀行と保証会社による審査あり。収入証明書は不要
申し込みWeb(ゆうちょ通帳アプリまたはゆうちょ認証アプリで本人認証)、または郵便局・ゆうちょ銀行の窓口。1人1契約
審査にかかる日数Web申し込みで約10日(メール通知)、窓口申し込みで約2週間(書面通知)
返済毎月8日に返済用口座から1万円を自動引き落とし(約定返済)。アプリやATMから任意の額をいつでも追加返済できる

使い方は貯金担保自動貸付けと同じで、いつものキャッシュカードや通帳で残高以上の払い戻しをすれば不足分が貸し付けられます。借りた当日に返せば利息は発生しません。

年14.0%は銀行のカードローンとほぼ同じ水準で、消費者金融の上限(利息制限法で100万円未満は年18.0%)よりは低めです。ただし審査に10日ほどかかるため、「来週までに必要」という状況では間に合いません。今回の出費をきっかけに「残高不足のお守り」として枠を作っておき、次に困ったときすぐ使えるようにする、という使い方が現実的です。

口座貸越サービスは銀行のローンなので、貸金業法の総量規制(消費者金融やカードのキャッシングで年収の3分の1までしか借りられない決まり)の対象ではありません。とはいえ、返せる範囲で枠を決めることに変わりはありません。

「したく」「財形貯金担保」「国債担保」はもう申し込めない

ゆうちょ銀行の借入方法を検索すると、いまも古い情報が多く残っています。次の3つは新規受付を終えているので、探しても見つからないのが正解です。

終了したサービス内容新規受付の終了
カードローン「したく」スルガ銀行の商品をゆうちょ銀行が媒介していたカードローン2018年10月31日。スルガ銀行が行政処分を受けた影響で終了
財産形成貯金担保貸付け財形定額貯金・財形年金定額貯金・財形住宅定額貯金を担保にした貸付け。最長2年2019年3月29日
国債等担保自動貸付けゆうちょ銀行・郵便局で買った利付国債・個人向け国債を担保にした自動貸付け2019年3月29日。利用中の人も2020年3月31日で新規の貸付けは終了

その後、ゆうちょ銀行が新しくカードローンを始めた事実はありません。2026年9月時点で、ゆうちょ銀行の名前で契約できるカードローン・フリーローン・マイカーローン・教育ローンはない、と覚えておいてください。住宅ローンだけは別で、「ゆうちょフラット35」のほか、ソニー銀行とSBI新生銀行の住宅ローンの媒介(申し込みの取り次ぎ)を行っています。住宅購入資金に限った提携なので、急な出費には使えません。

ゆうちょ銀行で借りられないときの選択肢

担保にできる貯金がなく、口座貸越サービスの審査を待つ余裕もない。そんなときも、ゆうちょ口座を持ったまま使える方法はあります。

他の銀行のカードローンを使い、返済口座にゆうちょを指定する

他行のカードローンには、その銀行に口座がなくても申し込め、借入金の振込先や返済用の口座にゆうちょ銀行の口座を指定できる商品があります。その場合、給与口座を移す必要はありません。金利は銀行によって差があり、借入額が少ないうちは上限に近い金利になるのが普通です。銀行ごとの条件や、収入の形(会社員・パート・年金)で審査がどう変わるかは、銀行でお金を借りる条件の記事で整理しています。

使い道が決まっていて金額が大きめなら、カードローンより金利の低い銀行のフリーローンを検討する価値もあります。ただし1回ごとに審査があり、追加で借りることはできません。

収入が少なく返済に不安があるなら、公的な貸付けを先に

市町村民税が非課税程度の世帯、65歳以上の高齢者がいる世帯、障害のある人がいる世帯は、社会福祉協議会の「生活福祉資金貸付制度」が使えます。連帯保証人がいれば無利子、いなくても年1.5%で、総合支援資金・福祉資金・教育支援資金などの種類があります。審査と面談に時間はかかりますが、民間のローンよりはるかに軽い負担で借りられます。

借りずに済ませる道も1度は考える

支払先が病院や修理工場、学校なら、分割や支払い猶予に応じてもらえることは珍しくありません。「借りて一括で払う」より「相手に分割を頼む」ほうが利息ゼロで済みます。あわせて今月の固定費と使途不明金を家計簿で洗い出すと、20万円のうちいくらが本当に足りないのか見えてきます。借りる額が半分になれば、利子も返済期間も半分です。

やってはいけない借り方

  • SNSや掲示板の「個人間融資」「即日融資」は使わない。個人を装ったヤミ金融で、法外な利息や個人情報の悪用、脅しにつながる被害が金融庁に報告されています。
  • 「審査なし」「ブラックOK」をうたう無登録業者から借りない。貸金業者は登録が義務で、金融庁の「登録貸金業者情報検索」で確認できます。
  • 後払い(ツケ払い)現金化、先払い買取現金化も同じヤミ金の手口です。
  • 困ったときの相談先は、金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016811)、警察相談専用電話(#9110)、消費者ホットライン(188)、法テラスです。
クレポン
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ゆうちょで借りられないからといって、いきなり消費者金融に行く前に、公的な貸付けや支払いの分割を先に当たるほうが、あとが楽なんだね。

どれを使うか、こう決める

急な出費で数万〜数十万円が必要になったときの判断の順番です。

  1. 通帳アプリの現在高照会で、担保定額・定期貯金の残高と「引出可能残高」を見る。必要額が収まるなら貯金担保自動貸付けで引き出し、次の給与で利子分まで入金する。
  2. 担保にできる貯金がない、または足りないなら、支払先に分割や猶予を相談する。あわせて社会福祉協議会の貸付けの対象になるか確かめる。
  3. それでも必要なら、口座貸越サービスをWebで申し込む(約10日)。急ぎで間に合わないときだけ、返済口座をゆうちょにできる他行のカードローンを比較する。
  4. 借りる額は「不足分だけ」に絞り、返済の日と方法を先に決めてから借りる。

ゆうちょ以外の選択肢を広く比べたいときは、はじめてお金を借りる方法の選び方をあわせて読んでください。

よくある質問

ゆうちょ銀行で審査なしで借りられる方法はありますか?
担保定額貯金か担保定期貯金を持っていれば、貯金担保自動貸付けは審査も申し込みもなく、ATMで通常貯金の残高以上を引き出すだけで借りられます。口座貸越サービスとJP BANK カードのキャッシングは審査があります。
無職や年金暮らしでもゆうちょ銀行で借りられますか?
貯金担保自動貸付けは収入を問いません。担保になる貯金があれば無職でも利用できます。口座貸越サービスは「安定した収入」が条件ですが、年金収入も対象です。年齢は契約時に満20歳以上70歳以下です。
貯金担保自動貸付けで借りると、通帳や家族に分かりますか?
通帳の「現在高(貸付高)」欄にマイナスで記帳され、アプリの現在高もマイナス表示になります。通帳を見れば借りていることは分かります。
貯金担保自動貸付けの利子はいつ払いますか?
貸付金を返すときに、日割りで計算した利子をあわせて支払います。通常貯金に元金と利子の相当額を入金すれば自動的に返済されます。元金だけ入金しても利子が残るので、少し多めに入れておくと確実です。
ゆうちょ銀行にカードローンはありますか?
2026年9月時点でありません。以前あったスルガ銀行のカードローン「したく」は2018年10月31日に新規受付を終了し、その後ゆうちょ銀行のカードローンは提供されていません。近い役割を持つのは、残高不足時に最大50万円まで自動融資される口座貸越サービスです。

まとめ

ゆうちょ銀行でお金を借りる方法は、定額・定期貯金を担保にする貯金担保自動貸付けと、審査ありの口座貸越サービスの2つです。担保にできる貯金がある人は、金利が年1%前後で審査もない前者を使えば、貯金を崩さずに急場をしのげます。

まずはゆうちょ通帳アプリで現在高照会の「引出可能残高」を確かめてください。必要額が収まっているなら、今日ATMで引き出し、次の給与日に利子分まで入金する。それだけで解決します。

参考