
Wix やジンドゥーのように、無料でホームページを作成して公開できるサービスがあります。このページでは、無料ホームページ作成サービスの選び方と、おすすめできる5つのサービスの違いを整理しました。あわせて、無料プランでできること・できないことと、会社のホームページに使うときの注意点も説明します。各サービスの内容は、2026年9月21日に公式サイトで確認したものです。無料プランの内容は改定されることがあるため、登録の前に公式サイトで最新の情報をご確認ください。
ひとことで言うと
無料ホームページ作成サービスとは、サーバーの契約も専門知識もなしに、画面の操作だけでホームページを作って公開できるサービスです。無料プランでは、サービスの広告が表示され、自社のドメインは使えないのが一般的です。
無料ホームページ作成サービスとは?サーバーなしで公開できる仕組み
ふつう、ホームページを公開するには、サーバーとドメインを契約し、その上にホームページのデータを置きます。無料ホームページ作成サービスは、この3つをひとまとめにして提供しています。利用者は、用意されたデザインを選び、文章と写真を入れ替えるだけで公開まで進めます。
無料で使える理由は、有料プランへの入り口になっているからです。無料プランには、サービスの広告が表示される、自社のドメインが使えない、といった制限があり、それを外したい人が有料プランに進む仕組みになっています。
| 項目 | 無料プラン | 有料プラン |
|---|---|---|
| ホームページのアドレス | サービス名の入ったアドレス | 自社のドメインを使える |
| サービスの広告 | 表示される消せないことが多い | 表示されない |
| ページ数や容量 | 少なめの上限がある | 上限が広がる |
| ネットショップや予約 | 使えない、または数が限られる | 使える |
| 月額の目安 | 0円 | 600〜1,300円ほどから |
無料ホームページをおすすめできる場合・おすすめしない場合
無料プランをおすすめできる場合
- サークルや地域の活動、イベントの案内など、営利を目的としないホームページ
- 開業の前に、まず形にして周りの人に見てもらいたい
- 有料プランを契約する前に、操作のしやすさを確かめたい
- 制作会社に頼む前に、載せたい内容を自分で整理しておきたい
おすすめしない場合
- 会社やお店の公式のホームページとして、長く使い続ける
- 名刺やチラシにアドレスを載せる
- 検索からの問い合わせや来店を増やしたい
会社のホームページを無料プランのまま使うと、他社の広告が自社のページに表示され、アドレスにもサービスの名前が入ります。取引先やお客様からどう見えるかを考えると、事業で使う場合は、同じサービスの有料プランか、レンタルサーバーと自社のドメインを使う方法をおすすめします。
無料ホームページ作成サービスの選び方|確認したい5つの点
1無料プランのアドレスと、自社のドメインを使えるか
無料プランのアドレスは、「○○.wixsite.com」のように、サービスの名前が入った形になります。自社のドメインを使うには、ほとんどのサービスで有料プランが必要です。無料のまま自社のドメインをつなげるサービスは、今回の5つの中では Google サイトだけです。
2サービスの広告が、どこにどう表示されるか
無料プランでは、ページの上や下に、サービスのバナーが表示されます。利用者の側では消せません。どのくらい目立つかはサービスによって違うので、実際に公開されているページを見て確かめます。
3ページ数と容量の上限
無料プランで作れるページ数は、5ページまでのサービスもあれば、50ページまでのサービスもあります。写真を多く載せるなら、容量も確認します。500MB は、スマートフォンで撮った写真なら100〜200枚ほどでいっぱいになる量です。
4有料プランに切り替えたときの月額
無料で始めても、事業で使うなら、いずれ有料プランに切り替えることになります。最初に見ておきたいのは、無料プランの内容よりも、切り替えたあとの月額です。年払いにすると安くなるサービスが多いので、月払いと年払いの両方を確認します。
例月額1,300円の有料プランを5年使うと、合計は78,000円。レンタルサーバーとドメインを自分で契約した場合と、あまり変わらない金額になる。
5ほかのサービスへ引っ越せるか
ホームページ作成サービスで作ったページは、そのサービスの中でしか動きません。ほかのサービスやサーバーに移るときは、文章と写真を取り出して、作り直すことになります。長く使うつもりなら、この点を承知したうえで選びます。
おすすめの無料ホームページ作成サービス5つ、それぞれの特徴と注意点
無料プランのまま公開までできるサービスを、5つ紹介します。アドレスや広告の扱いを横に並べた比較表は、このあとに載せています。
1Wix(ウィックス)
世界中で使われているホームページ作成サービスです。デザインのひな形が多く、部品をマウスで動かして配置する操作で、レイアウトの自由度が高いのが特徴です。無料プランに期限はなく、ページ数にも制限がありません。お問い合わせフォームも作れます。
無料プランのアドレスは「ユーザー名.wixsite.com/サイト名」の形で、ページの上部に Wix のバナーが表示されます。容量は500MB、1か月のデータ転送量は1GBまでです。ネットショップの機能は、無料プランでは使えません。有料プランは、もっとも安いパーソナルで月額1,300円です。
- 向いている方:デザインにこだわりたい。ひな形をもとに、自分で細かく調整したい
- 注意する点:バナーがページの上部に出るので目立ちやすい。アクセスが増えると、データ転送量の上限にかかることがある
2ジンドゥー(Jimdo)
ドイツで生まれ、日本語での案内が充実しているサービスです。質問に答えるだけでホームページの形ができあがる「AI ビルダー」と、自分で細かく作り込める「クリエイター」の2種類があり、初めての人でも迷いにくいのが特徴です。
無料プランは、AI ビルダーが最大5ページ・容量500MB で、アドレスは「○○.jimdosite.com」。クリエイターは容量500MB で、アドレスは「○○.jimdofree.com」、ネットショップには商品を5点まで登録できます。どちらも無料プランでは広告が表示され、検索向けの設定に制限があります。
- 向いている方:パソコンの操作に自信がない。短い時間で形にしたい
- 注意する点:AI ビルダーの無料プランは5ページまで。無料プランでは検索向けの設定がほとんどできない。有料プランの現在の月額は、公式サイトで確認が必要
3STUDIO(スタジオ)
日本の会社が運営しているサービスです。デザインの表現力が高く、制作会社やデザイナーが仕事で使うことも多いサービスで、無料プランでも50ページまで作れ、容量は5GBと余裕があります。お知らせやブログのような、記事を追加していく仕組みも使えます。
無料プランでは STUDIO のバナーが表示され、自社のドメインは使えません。フォームで受け取れる回答は100件までです。有料プランは、2ページまでの Mini が年払いで月額590円、150ページまでの Personal が年払いで月額1,190円で、どちらも自社のドメインを使えます。
- 向いている方:見た目の質にこだわりたい。国内のサービスを使いたい
- 注意する点:自由度が高いぶん、操作に慣れるまで時間がかかる。もっとも安い Mini プランは2ページまで
4Google サイト
Google が提供しているサービスで、Google のアカウントがあれば無料で使えます。有料プランという考え方がなく、サービスの広告が表示されず、無料のまま自社のドメインをつなげるのが、ほかの4つにない特徴です。Google ドライブの資料や、Google マップ、Google フォームをそのまま貼り込めます。
デザインの選択肢は少なく、作れるのはシンプルなページに限られます。ブログのように記事を追加していく仕組みや、ネットショップの機能はありません。容量は Google ドライブと共通で、無料のアカウントなら15GB です。
- 向いている方:費用をかけずに、広告のないシンプルな案内ページを持ちたい。社内や団体の中で情報を共有したい
- 注意する点:デザインの自由度が低い。検索向けの細かい設定はできない
5WordPress.com
世界でもっとも使われているホームページの仕組み「WordPress」を、サーバーの契約なしで使えるサービスです。無料プランに期限はなく、容量は1GB です。記事を書いて積み重ねていくブログに向いています。
レンタルサーバーに入れて使う WordPress とは別のもので、無料プランでは、機能を追加するプラグインは使えません。プラグインを入れられるのは、上位の有料プランからです。有料プランには、1年間無料の独自ドメインが付きます。
- 向いている方:ブログを中心に情報を発信したい。将来、レンタルサーバーの WordPress に移ることも考えている
- 注意する点:レンタルサーバーで使う WordPress と同じことができるわけではない。有料プランの月額は、公式サイトで確認が必要
ペライチについて。1ページのホームページを手軽に作れる国内のサービスで、以前は無料で1ページを公開できました。公式のお知らせによると、2025年10月1日からは、無料のフリープランで公開できるページが0になり、公開には月額1,628円からの有料プランが必要です。有料プランと同じ機能を1か月間試せるお試しは用意されています。無料では公開できないため、この記事の比較からは外しました。
おすすめの無料ホームページ作成サービス5つの比較表|無料プランの制限
ここまでに紹介した5つを、無料プランの内容で並べました。
| 項目 | Wix | ジンドゥーAI ビルダー | STUDIO | Google サイト | WordPress.com |
|---|---|---|---|---|---|
| 無料プランのアドレス | ○○.wixsite.com/△△ | ○○.jimdosite.com | ○○.studio.site | sites.google.com/view/○○ | ○○.wordpress.com |
| サービスの広告 | 表示されるページの上部 | 表示される | 表示される | 表示されない | 表示される |
| 自社のドメイン | 有料プランから | 有料プランから | 有料プランから | 無料でつなげる | 有料プランから |
| ページ数 | 制限なし | 5ページまで | 50ページまで | 記載を確認できず | 記載を確認できず |
| 容量 | 500MB | 500MB | 5GB | 15GBGoogle ドライブと共通 | 1GB |
| 無料プランの期限 | なし | 記載を確認できず | 記載を確認できず | なし | なし |
| 有料プランの最安 | 月額1,300円 | 記載を確認できず | 月額590円年払い・2ページまで | 有料プランなし | 記載を確認できず |
目的別のおすすめ無料ホームページ作成サービス
| こんな場合 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| デザインを自分で細かく調整したい | Wix | ひな形が多く、部品を自由に配置できる |
| 操作に自信がなく、早く形にしたい | ジンドゥー | 質問に答えるだけで、ホームページの形ができあがる |
| 見た目の質にこだわりたい | STUDIO | デザインの表現力が高く、無料でも50ページまで作れる |
| 広告のないページを無料で持ちたい | Google サイト | サービスの広告が出ず、自社のドメインもつなげる |
| ブログを中心に発信したい | WordPress.com | 記事を積み重ねていく作りに向いている |
無料ホームページを使うときに気をつけたいこと
1無料プランの内容は、あとから変わることがある
無料プランは、サービスの側の判断で内容が変わります。実際にペライチでは、無料で公開できていたページが、2025年10月から有料プランの契約なしには公開できなくなりました。無料のまま使い続けられるとは限らないことを、前提にしておきます。
2サービスの名前が入ったアドレスを、名刺やチラシに載せない
無料プランのアドレスは、サービスをやめたり、有料プランで自社のドメインに切り替えたりすると変わります。印刷物に載せたアドレスは直せません。検索での評価も、古いアドレスから新しいアドレスへそのまま引き継げるとは限りません。事業で使うなら、早い段階で自社のドメインを取っておくのが安全です。
3ドメインは、自社の名義で取る
有料プランに付いてくる無料のドメインは便利ですが、そのサービスをやめるときに、ほかの会社へ移せるかどうかを確認しておきます。ドメインは、会社の住所のようなものです。契約を切らすと第三者に取られて戻らないこともあるので、だれの名義で、どこで管理しているかを把握しておきます。
4文章と写真の元データは、手元にも残す
ホームページ作成サービスの中だけに文章や写真を置いていると、サービスの終了や、アカウントのトラブルのときに取り出せなくなります。載せた文章と写真は、パソコンや共有のフォルダにも保管しておきます。
無料ホームページ作成サービスについてよくある質問
結局、どの無料ホームページ作成サービスがおすすめですか?
広告を出さずに無料で使いたいなら、Google サイト。デザインにこだわるなら Wix か STUDIO、操作のやさしさを優先するならジンドゥー、ブログが中心なら WordPress.com が候補になります。事業で使う場合は、有料プランに切り替えたときの月額まで見て選ぶことをおすすめします。
無料のホームページは、検索に出てきますか?
無料プランで作ったページも、検索の対象にはなります。ただし、無料プランでは検索向けの設定が制限されているサービスがあり、サービスの名前が入ったアドレスは、あとで自社のドメインに変えるときに評価を引き継ぎにくくなります。検索からの集客を目的にするなら、最初から自社のドメインで始めるほうが遠回りになりません。
会社のホームページを、無料のままで使い続けてもよいですか?
使うこと自体はできますが、おすすめはしません。自社のページに他社の広告が表示され、アドレスにもサービスの名前が入るため、取引先やお客様に与える印象で損をすることがあります。
補足
費用を抑えたい場合は、同じサービスの有料プランに切り替える方法と、レンタルサーバーと自社のドメインを契約する方法があります。どちらも、月に数百円から千数百円ほどで始められます。
あとから制作会社に頼んで、作り直すことはできますか?
できます。無料のサービスで作ったページは、載せたい内容を整理した下書きとして、そのまま役に立ちます。自社のドメインを使っていれば、作り直したあとも同じアドレスで公開を続けられます。
無料のホームページから、次の一歩を考えている方へ
無料のサービスで作ったページを見せていただければ、そのまま有料プランで続けるのがよいか、作り直すほうがよいかを一緒に考えます。ホームページを持ったあとに毎年かかる費用は、ホームページの維持費のページにまとめています。