
レンタルサーバーは会社もプランも多く、料金表を見比べるだけでは違いが分かりにくいものです。このページでは、レンタルサーバーの選び方と、会社のホームページにおすすめできる4社の違いを整理しました。当社は、ここで紹介する4社すべてを実際に契約し、ホームページの制作と運用に使ってきました。料金と仕様は、2026年9月21日に各社の公式サイトで確認した税込の金額です。キャンペーンによって変わるため、契約の前に公式サイトで最新の内容をご確認ください。
ひとことで言うと
レンタルサーバーとは、ホームページのデータを置くサーバーを、月額で借りられるサービスです。会社のホームページなら、月500〜1,100円ほどのプランで足ります。
レンタルサーバーとは?自分で機械を持たずに借りる仕組み
ホームページを公開するには、データを置いておくサーバーが必要です。サーバーを自社で買って24時間動かし続けるのは費用も手間も大きいため、専門の会社が管理しているサーバーの一部を借りるのが一般的です。これがレンタルサーバーです。
機械の管理、故障への対応、セキュリティの更新はサーバー会社が行うので、利用する側に専門知識は要りません。サーバーそのものの仕組みはサーバーとはのページで説明しています。
レンタルサーバーの選び方|料金表で見るべき5つの点
どの会社も「月額○○円〜」と大きく表示していますが、その金額で契約できるとは限りません。比べるときは次の5つをそろえて確認します。
1表示されている月額は、何か月契約の金額か
大きく書かれた最安の月額は、ほとんどが36か月分をまとめて前払いした場合の金額です。12か月契約にすると月額は上がり、1か月ごとの契約ではさらに高くなります。比べるときは契約期間をそろえ、「月額 × 月数」で最初に支払う総額も出しておきます。
例同じプランでも、36か月契約なら月額660円、12か月契約なら月額1,045円というように、契約期間で1.5倍以上の差が出ることがある。
2キャンペーン価格と、更新するときの価格
割引やキャッシュバックは、初回の契約だけに適用されるものが多くあります。2回目の更新からは通常料金に戻るので、通常料金でも無理なく払い続けられるかで判断します。キャッシュバックは、受け取りの手続きが別に必要な場合があります。
3自動バックアップの日数と、復元の費用
バックアップは「取っているか」だけでなく、何日前まで戻せるか、戻すときに費用がかかるかまで確認します。安いプランでは、バックアップが別料金のオプションになっていることがあります。
4サポートの窓口と受付時間
電話で相談できるか、メールやチャットだけかは、会社とプランによって違います。同じ会社でも、安いプランには電話サポートが付かないことがあります。社内に詳しい人がいない場合は、電話で聞ける窓口があると安心です。
5ドメインの無料特典と、その条件
「独自ドメインが無料」という特典には、12か月以上の契約、自動更新の設定、対象のドメインの種類といった条件が付いています。サーバーを解約するとドメインの更新料がかかるようになる点も、あわせて確認しておきます。
おすすめのレンタルサーバー4社、それぞれの特徴と注意点
会社のホームページでよく選ばれている4社を、1社ずつ紹介します。向いている方と、契約の前に注意する点もあわせてまとめました。料金や容量を横に並べた比較表は、このあとに載せています。
1エックスサーバー
公式サイトに「導入企業26万社、運用サイト数250万件」とある、国内で利用者の多いレンタルサーバーです。全プランで高速な記憶装置(NVMe SSD)を使い、表示を速くするための機能が標準でそろっています。電話・メール・チャットの3つの窓口が全プランで使え、自動バックアップは過去14日分を無料で復元できます。
月額は4社の中でいちばん高めですが、バックアップやサポートに追加料金がかからないので、あとから費用が増えにくい作りです。
- 向いている方:会社のホームページを、長く安定して運用したい
- 注意する点:スタンダードでドメインの無料特典を受けるには、12か月以上の契約が必要
2ConoHa WING
GMOインターネットが運営するレンタルサーバーです。申し込みのときに、サーバー・独自ドメイン・WordPress・デザインのテーマ・SSLをまとめて一度に設定できるのが特徴で、初めてでも公開までの手順が少なく済みます。ほかの会社で使っている WordPress を移す機能も用意されています。
料金は、使った時間だけ支払う通常料金と、長期契約で割り引かれるパックの2通りです。短い期間だけ使いたいときに、通常料金で始められるのはほかの3社にない点です。
- 向いている方:WordPress のホームページを、手間をかけずに立ち上げたい
- 注意する点:無料のお試し期間はない。表示の月額はキャンペーン価格なので、更新時の金額を確認する
3さくらのレンタルサーバ
さくらインターネットが運営しています。スタンダードプランは36か月契約で月額500円、12か月契約でも月額550円と、WordPress が使えるプランとしては4社の中でいちばん安い水準です。お試しは14日間と長く、クレジットカードの登録なしで始められます。
「バックアップ&ステージング」という機能があり、公開中のホームページとは別にテスト用の環境を作って、変更を確認してから本番に反映できます。更新で表示が崩れるのを避けたい場合に役立ちます。
- 向いている方:費用を抑えたい。変更はテストしてから公開したい
- 注意する点:容量は300GBと4社で最も少ない。独自ドメインの無料特典は公式サイトに記載がない。電話は折り返しの予約制
4ロリポップ!
GMOペパボが運営しています。36か月契約で月額121円のエコノミーから、月額660円のハイスピードまでプランの幅が広く、予算に合わせて選びやすいのが特徴です。WordPress が使えるのはライトプラン(36か月契約で月額330円)からです。
ハイスピードプランは、表示の速さに定評のある LiteSpeed というサーバーソフトを採用し、容量も700GBと4社で最も多くなっています。
- 向いている方:まず小さく始めて、必要になったら上のプランに移りたい
- 注意する点:電話サポートはスタンダード以上、自動バックアップとドメインの無料特典はハイスピード以上。安いプランほど付かない機能が増える
おすすめのレンタルサーバー4社の比較表|料金・容量・サポート
ここまでに紹介した4社を、会社のホームページでよく選ばれるプラン同士で並べました。ロリポップ!は、ほかの3社と仕様が近いハイスピードプランで比べています。
| 項目 | エックスサーバースタンダード | ConoHa WINGベーシック | さくらのレンタルサーバスタンダード | ロリポップ!ハイスピード |
|---|---|---|---|---|
| 月額(12か月契約) | 1,100円 | 937円 | 550円 | 1,045円 |
| 月額(36か月契約) | 990円 | 678円 | 500円 | 660円 |
| 初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 容量 | 500GB | 500GB | 300GB | 700GB |
| 自動バックアップ | 過去14日分復元も無料 | 過去14日分復元も無料 | ありテスト環境の機能つき | ありハイスピード以上で無料 |
| 独自ドメインの無料特典 | 2つ12か月以上の契約 | 2つ長期契約のパック限定 | 記載なし | 2つ12か月以上+自動更新 |
| 電話サポート | あり平日10〜18時 | あり | あり折り返しの予約制 | ありスタンダード以上 |
| 無料のお試し | 10日間 | なし1時間単位の課金で試せる | 14日間 | 10日間 |
ConoHa WING の月額は、長期契約のパックに適用されているキャンペーン価格です。パックを使わない通常料金は1時間2.5円で、1か月の上限が1,452円です。
レンタルサーバーのメール機能の取り決め|4社の比較
レンタルサーバーを契約すると、「info@自社のドメイン」のような会社のメールアドレスも同じサーバーで使えます。ただし、メールには容量・1通の大きさ・送信できる数に取り決めがあり、会社ごとに違います。あとから「メールが届かない」「送れない」とならないよう、契約の前に確認しておきたい部分です。
| 項目 | エックスサーバースタンダード | ConoHa WINGベーシック | さくらのレンタルサーバスタンダード | ロリポップ!ハイスピード |
|---|---|---|---|---|
| 作れるメールアドレスの数 | 無制限 | 無制限 | 制限なし | 無制限エコノミーは1ドメイン20個まで |
| 1アドレスあたりの容量 | 最大20GB1〜20,000MBで設定 | 最大20GB10〜20,480MBで設定 | 最大300GBサーバー全体の容量の範囲内 | 20GBライト・スタンダードは5GB |
| 1通あたりの大きさ | 100MBまで目安 | 100MBまで | 記載を確認できず | 100MBまで本文と添付の合計 |
| 送信できる数の目安 | 1時間に1,500通1日に15,000通 | 記載を確認できず | 1時間に400通1日に9,600通の換算 | 記載を確認できずお試し中は24時間に50件 |
| 迷惑メール・ウイルス対策 | あり送受信時に自動チェック | あり | あり | 記載を確認できず |
| ブラウザで使えるメール | あり | あり | あり | あり |
「記載を確認できず」は、今回見た公式ページに数字が載っていなかった項目です。上限がないという意味ではないので、必要な場合は各社のサポートに確認してください。
1容量は「1アドレスあたり」と「サーバー全体」の両方で決まる
メールの容量は、アドレスごとの上限に加えて、サーバー全体の容量にも収まっている必要があります。たとえば容量300GBのプランで、ホームページのデータとすべての社員のメールを合わせて300GBを超えると、新しいメールを受信できなくなります。ロリポップ!のように、1アドレスあたりの保存件数(10万件まで)が決まっているサーバーもあります。
パソコンとスマートフォンの両方で同じメールを見る設定(IMAP)にしていると、メールはサーバーに残り続けます。添付ファイルの多い会社では数年で上限に届くことがあるので、古いメールを定期的に整理するか、余裕のある容量のプランを選びます。
2送信数の上限があるので、一斉配信には向かない
レンタルサーバーのメールには、1時間や1日に送れる数の目安が決められています。迷惑メールの送信元に使われるのを防ぐための取り決めで、ふだんの業務のやり取りで届くことはまずありません。
注意が必要なのは、数百〜数千件の顧客へ一斉にお知らせやメールマガジンを送る場合です。上限を超えると、その後のメールが一時的に送れなくなり、通常の業務のメールまで止まってしまいます。一斉配信は、配信専用のサービスを使うのが安全です。
3契約した直後は、送信数が絞られていることがある
さくらのレンタルサーバは申し込みから15日間、ロリポップ!はお試し期間中(24時間に50件まで)と、使い始めの時期は送信数が制限されています。サーバーを乗り換えた直後に、全顧客へ移転のお知らせをまとめて送る、といった使い方は避けてください。
4大きなファイルは、メールに添付しない
1通あたり100MBまで送れるサーバーでも、受け取る側のメールサービスが10〜25MBほどで受信を断ることは珍しくありません。図面や動画などの大きなファイルは、ファイル共有のサービスに置いて、そのリンクをメールで送るほうが確実に届きます。
目的別のおすすめレンタルサーバー
| こんな場合 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 会社のホームページを安定して運用したい | エックスサーバー | 電話・メール・チャットが全プランで使え、バックアップの復元まで無料 |
| WordPress を手早く始めたい | ConoHa WING | サーバー・ドメイン・WordPress・SSLを一度に設定できる |
| 費用をできるだけ抑えたい | さくらのレンタルサーバ | 12か月契約でも月額550円で WordPress が使える |
| 変更を確認してから公開したい | さくらのレンタルサーバ | テスト用の環境を作れる機能がある |
| 小さく始めて、あとで広げたい | ロリポップ! | 月額121円から5つのプランがあり、上のプランへ移れる |
レンタルサーバーの契約で気をつけたいこと
1長期契約は、途中でやめても返金されないことが多い
36か月契約は月額がいちばん安くなりますが、料金は前払いです。途中で解約しても残りの期間の分は戻らないのが一般的なので、初めての会社は12か月契約から始め、納得できたら次の更新で長くするのが安全です。
2お試し期間で、割り当てられたサーバーの安定感を確かめる
レンタルサーバーは、1台のサーバーを複数の利用者で分け合って使う仕組みです。どのサーバーに入るかは申し込みの時点で自動的に割り当てられるため、同じ会社の同じプランでも、利用者の多い混み合ったサーバーに当たると、動作が不安定になることがあります。これは料金表や仕様の比較からは分かりません。
そのため、お試し期間のあるサーバーを選び、期間中に実際の動きを体感してから、契約を続けるかどうかを判断することが大切です。確認しておきたいのは次の点です。
- ホームページの表示や管理画面の操作が、時間帯によって極端に遅くならないか(昼・夜・週末に試す)
- WordPress のインストールやファイルのアップロードが、途中で止まらずに終わるか
- メールの送受信に、目立った遅れがないか
- 管理画面が分かりやすいか。メールアドレスの作成やバックアップからの復元の手順をたどれるか
不安定だと感じたら、無理に続けず、本契約の前にやめて別の会社を試すのが確実です。お試し期間のない会社の場合は、まず短い契約期間で始めて様子を見ます。
3契約者は自社の名前にする
制作会社に手続きを任せる場合でも、契約者の名義と、管理画面にログインするための情報は自社で持っておきます。制作会社を変えるときに、サーバーごと引き継げるかどうかがここで決まります。
レンタルサーバーについてよくある質問
結局、どのレンタルサーバーがおすすめですか?
何を優先するかで変わります。困ったときに電話で聞ける安心感を取るならエックスサーバー、初めてで設定の手間を減らしたいなら ConoHa WING、毎月の費用を抑えたいならさくらのレンタルサーバ、まず小さく始めたいならロリポップ!が候補になります。どれを選ぶ場合も、お試し期間や短い契約で実際の動きを確かめてから、長期の契約に進むのが失敗しにくい順番です。
契約したあとで、プランは変えられますか?
上のプランへの変更は、4社とも管理画面から申し込めます。下のプランへの変更は、できない場合や、契約の更新時に限られる場合があります。迷ったときは、下のプランから始めるほうが動きやすくなります。
共用のレンタルサーバーは、ほかの利用者の影響で遅くなりませんか?
1台を複数の利用者で分け合う以上、影響を受ける可能性はあります。多くの場合は会社案内やお店のホームページで困るほどにはなりませんが、割り当てられたサーバーによって差が出るのも事実です。契約の前に、お試し期間で実際の安定感を確かめておくことをおすすめします。
レンタルサーバーで、会社のメールアドレスも使えますか?
使えます。4社とも、追加の料金なしで独自ドメインのメールアドレスを作れます。容量や送信数の取り決めは会社ごとに違うので、上の「メール機能の取り決め」の表で確認してください。
いま使っているサーバーから、乗り換えることはできますか?
できます。ホームページのデータを新しいサーバーへ移し、ドメインの向き先を切り替えます。
とくに注意
古いサーバーは、切り替えが終わってすぐに解約しないでください。切り替えが世界中に行き渡るまで数時間から数日かかり、その間は古いサーバーにもアクセスやメールが届きます。1〜2週間は両方を動かしておくのが安全です。
レンタルサーバー選びで迷ったら、ご相談ください
ホームページの内容や、これから増やしたいページの量によって、合うサーバーは変わります。いまのサーバーが合っているか見てほしい、乗り換えを任せたい、といったご相談も承っています。毎年かかる費用の全体像はホームページの維持費をご覧ください。