専用サーバーとは?おすすめ3社の比較と選び方

専用サーバー。高性能・安定性・選び方を初心者向けにやさしく解説。大きなサーバーの前でノートパソコンを使う女性のイラスト

専用サーバーは、1台のサーバーをほかの利用者と分け合わずに、自社だけで使うサービスです。このページでは、専用サーバーとは何かおすすめできる3社の違い、そして見積もりを取るときに確認したい点を整理しました。料金と仕様は、2026年9月21日に各社の公式サイトで確認した税込の金額です。構成によって金額が大きく変わるサービスなので、契約の前に必ず見積もりをお取りください。

ひとことで言うと

専用サーバーとは、1台のサーバーをまるごと1社で借りるサービスです。月額はおよそ2万円から、初期費用も数万円から数十万円かかります。

専用サーバーとは?1台をまるごと1社で使うサーバー

レンタルサーバーも VPS も、1台の機械を複数の利用者で分け合って使います。専用サーバーは、その1台を自社だけで使います。ほかの利用者のアクセスが増えても影響を受けず、機械の性能をすべて自社のホームページやシステムに使えます。

サーバーそのものの仕組みはサーバーとはのページで説明しています。

項目レンタルサーバーVPS専用サーバー
機械の使い方1台を大勢で分け合う1台を区画に分けて使う1台をまるごと使う
月額の目安500〜1,100円800〜2,000円2万円〜
初期費用かからないことが多いかからないことが多い数万〜数十万円
ほかの利用者の影響受けることがある受けにくい受けない
サーバーの管理サーバー会社利用者サービスの種類による

専用サーバーの2つの種類|マネージドと root 権限つき

専用サーバーは、サーバーの管理をだれが行うかで2つに分かれます。名前は同じ「専用サーバー」でも、必要な知識がまったく違うので、最初にここを確認します。

1マネージド専用サーバー

OS の更新、監視、障害への対応をサーバー会社が行う種類です。利用者はレンタルサーバーと同じような管理画面で、ホームページやメールアドレスを設定します。専門の担当者がいない会社でも使えます。その代わり、管理者の権限(root 権限)は渡されず、入れられるソフトはサーバー会社が用意した範囲に限られます。

2root 権限つきの専用サーバー(ベアメタル)

機械だけを借りて、OS から上はすべて利用者が管理する種類です。どんなソフトでも入れられ、複数台を組み合わせた構成も作れます。VPS と同じく、Linux の操作とセキュリティの知識が必要です。

専用サーバーをおすすめできる場合・おすすめしない場合

会社案内やお店のホームページなら、専用サーバーが必要になることはほとんどありません。必要になるのは、アクセスの量やデータの扱い方に、はっきりした理由がある場合です。

専用サーバーをおすすめできる場合

  • アクセスの多い通販サイトや会員サイトで、表示の遅れが売上に直結する
  • 多数のホームページやメールアドレスを、1か所でまとめて管理したい
  • 取引先や社内の決まりで、ほかの利用者と機械を共有しないことが求められている
  • 共用のレンタルサーバーで、負荷を理由に制限を受けたことがある

おすすめしない場合

  • 月に数千〜数万回ほどのアクセスの、会社やお店のホームページ
  • 「専用のほうが安心できそう」という理由だけで選ぼうとしている
  • root 権限つきを選ぶのに、管理できる人がいない

共用のレンタルサーバーで不足を感じたら、まず上位のプランや VPS を検討し、それでも足りないときに専用サーバーを考える、という順番が費用を抑えられます。

専用サーバーの選び方|見積もりで見るべき5つの点

1サーバーの管理を、だれが行うか

マネージドか、root 権限つきかを最初に決めます。root 権限つきを選んで管理を外部に任せる場合は、その費用が月額とは別にかかります。サーバー会社が管理の代行を用意していることもあるので、あわせて見積もりを取ります。

2初期費用と、月額の両方

専用サーバーは、機械を1台用意してもらうための初期費用がかかります。月額が安く見えても初期費用が高いことがあるので、「初期費用 + 月額 × 使う月数」の総額で比べます。

月額35,200円・初期費用440,000円のサーバーを3年使うと、総額は約170万円。1か月あたりに直すと約47,000円になる。

3契約期間と、途中でやめられるか

長い契約ほど月額は下がりますが、料金は前払いで、途中で解約しても戻らないのが一般的です。最低利用期間が決まっているサービスもあります。無料のお試しがあれば、その期間に速さと管理画面を確かめます。

4機械が故障したときの対応

専用サーバーは1台の機械なので、その機械が壊れるとホームページも止まります。記憶装置が二重になっているか、故障のときに何時間で復旧するか、予備の機械への切り替えがあるかを確認します。止められないサービスなら、2台以上の構成も検討します。

5バックアップとメールの扱い

マネージドでは自動バックアップやメール機能が含まれていることが多く、root 権限つきでは自分で用意するのが基本です。含まれているもの、別料金のものを、見積もりの段階で分けてもらいます。

おすすめの専用サーバー3社、それぞれの特徴と注意点

管理を任せられるものから、機械だけを借りるものまで、性格の違う3社を紹介します。料金と仕様を横に並べた比較表は、このあとに載せています。

1XServerビジネス(マネージド専用サーバー)

エックスサーバーが法人向けに提供しているサービスです。高性能な機械を仮想化の技術で1社ごとに割り当てる「仮想専用」と、1台をまるごと使う「物理専用」の2種類があります。どちらもサーバーの管理はエックスサーバーが行い、root 権限は渡されません。レンタルサーバーと同じ感覚で使える専用サーバーです。

仮想専用のエントリープランは、12か月契約で月額22,000円、36か月契約で月額19,800円、初期費用は55,000円です。物理専用のエントリープランは、12か月契約で月額33,000円、36か月契約で月額29,700円で、初期費用は個別の見積もりです。14日間の無料お試しがあり、電話とメールの窓口は平日10〜17時です。

  • 向いている方:専門の担当者はいないが、共用のレンタルサーバーでは足りなくなった
  • 注意する点:root 権限がないので、独自のソフトは入れられない。2026年10月13日までの30%キャッシュバックは、月額の表示と実際の支払額が違うので、通常の料金で判断する

2さくらの専用サーバ PHY

さくらインターネットが提供する、root 権限つきの専用サーバーです。公式サイトでは「申込から最短10分で利用可能」と案内されており、専用サーバーとしては利用開始が早いのが特徴です。機械は石狩のデータセンターにあり、24時間365日の保守体制があります。

もっとも小さい8コアモデル(メモリ64GB)で月額35,200円から・初期費用440,000円から、16コアモデルで月額46,200円から・初期費用517,000円からです。メモリは最大512GBまで増やせます。

  • 向いている方:管理できる担当者がいて、高い性能の機械を自由に使いたい
  • 注意する点:初期費用が大きい。サーバーの管理はすべて利用者が行う。無料のお試しはない

3KAGOYA(FLEX ベアメタルサーバー)

カゴヤ・ジャパンが提供する、root 権限つきの専用サーバーです。4コア・メモリ16GBからの構成で、月額18,700円から・初期費用71,500円からと、3社の中では始めやすい金額です。転送量は無制限で、自社のデータセンターに常駐するスタッフによる24時間365日のサポートがあります。

管理を任せたい場合は、初期の構築、24時間の監視、障害への対応、更新の適用までを代行する「フルマネージド」のサービスが別に用意されています(月額67,100円から・初期費用89,320円から)。

  • 向いている方:専用サーバーを、できるだけ抑えた費用で始めたい。あとから管理の代行を足せる余地を残したい
  • 注意する点:標準の記憶装置はハードディスク(2TB)。速さが必要な場合は構成の変更を見積もりに入れる。最低利用期間は公式サイトで記載を確認できなかった

おすすめの専用サーバー3社の比較表|料金と管理の範囲

ここまでに紹介した3社を、それぞれもっとも小さい構成で並べました。

項目XServerビジネス仮想専用エントリーさくらの専用サーバ PHY8コアモデルKAGOYA FLEX4コア構成
種類マネージドroot 権限つきroot 権限つき管理の代行は別に契約
月額22,000円12か月契約35,200円〜18,700円〜
初期費用55,000円440,000円〜71,500円〜
CPU12コア仮想8コア4コア
メモリ32GB64GB16GB〜
記憶装置1TBSSD構成による2TBハードディスク・二重化
サーバーの管理サーバー会社利用者利用者
無料のお試し14日間なし記載なし
サポート電話・メール平日10〜17時24時間365日機械の保守24時間365日

目的別のおすすめ専用サーバー

こんな場合おすすめ理由
専門の担当者がいないXServerビジネス管理をサーバー会社が行い、レンタルサーバーと同じ感覚で使える
契約の前に試したいXServerビジネス14日間の無料お試しがある
費用を抑えて専用の機械を持ちたいKAGOYA月額18,700円から、初期費用71,500円からで始められる
高い性能の機械を、すぐに使いたいさくらの専用サーバ PHYメモリ64GBからの構成を、申し込みから最短10分で使える

専用サーバーの契約で気をつけたいこと

1「専用」でも、管理の責任の範囲を確かめる

root 権限つきの専用サーバーでは、サーバー会社が責任を持つのは機械と回線までです。OS の更新を怠って不正アクセスを受けた場合は、利用者の責任になります。マネージドでも、ホームページのプログラム(WordPress など)の更新は利用者が行います。

2将来の移行の費用も考えておく

専用サーバーは、機械の保守期限や OS のサポート終了に合わせて、数年ごとに新しい機械へ移す作業が発生します。マネージドでは移行を支援するサービスがあるか、root 権限つきでは移行をだれが行うかを、契約の時点で確認しておきます。

3契約者は自社の名前にする

制作会社や開発会社に手続きを任せる場合でも、契約者の名義と、管理画面にログインするための情報は自社で持っておきます。金額の大きい契約だからこそ、依頼先を変えるときに引き継げる状態にしておくことが大切です。

専用サーバーについてよくある質問

結局、どの専用サーバーがおすすめですか?

専門の担当者がいない会社には、管理を任せられる XServerビジネスのマネージド専用サーバーが合います。担当者がいて自由に構成したい場合は、費用を抑えるなら KAGOYA、性能を優先するなら、さくらの専用サーバ PHY が候補になります。

専用サーバーにすれば、ホームページは速くなりますか?

ほかの利用者の影響で遅くなっていた場合は、改善が見込めます。ただし、遅さの原因が画像の重さやプログラムの作りにある場合は、サーバーを変えても速くなりません。先に原因を調べることをおすすめします。

専用サーバーと VPS は、何が違いますか?

VPS は1台の機械を区画に分けて使うので、安い代わりに、使える性能に上限があります。専用サーバーは1台をまるごと使うので、性能が高く、ほかの利用者の影響も受けません。必要な性能が VPS の上位プランで足りるなら、VPS のほうが費用を抑えられます。

専用サーバーとクラウドは、どちらがよいですか?

アクセスの量が1年を通して安定しているなら、月額が決まっている専用サーバーのほうが費用を読みやすくなります。時期によってアクセスが大きく増減するなら、使った分だけ支払うクラウドが向いています。詳しくはクラウドサーバーのページで説明しています。

専用サーバーが必要か迷ったら、ご相談ください

いまのサーバーで足りているか、どこに不足があるかによって、選ぶべきサービスは変わります。見積もりの内容を見てほしい、移行を任せたい、といったご相談も承っています。毎年かかる費用の全体像はホームページの維持費をご覧ください。

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